13歳の男の子の口から出たのは、
まるで心療内科のカウンセラーみたいな言葉だった。
フロイトやユングが生まれるのは
ずっと先の時代なので、
当時そんな職業が存在する訳はありません。
そのような役割を果たしていたのは
キリスト教会に関係する方々でした。
アラン君が似ているという父親は、
実は元修道士でしたが、
とある驚くべき事情で辞めてしまい、
現在では旅館のコンシェルジュと、
ナミヤ雑貨店みたいな副業もしながら、
妻子と呑気に暮らしているのでした。
中段のコマはハリソン&マルセルの心理描写で、
▶小さく描いてる方は意識の浅い方に出て来る
反射的な意識
▶背景に大きく描いてる方は意識の深い方にある
分析的な意識
ですが、心の中のアクションとは裏腹に、
二人の外観は驚愕の像、
もう唖然として
その場に立ち尽くすばかりなのでした。
そして、いっその事ととばかりに、
ハリソンさんはガラリと
話題を変えてしまいました。
「トリストラム・シャンディ」の中の登場人物にも、
質問に答えられなかったり、
リアクションに困ると
話題変更してしまう人物がよく出て来ます。