ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

23-7 王宮勤務者の給料が気になる人達

2021年07月13日 | 第23話 才能開花



 このフルート奏者はクヴァンツといい、
プロイセン国王フリードリヒ2世に仕えていました。 
王には軍事力による領土拡大の野望がありましたが、
一方でフランス文化に心酔していた若い頃から
フルートを続けていました。
 宮殿内の音楽会ではフルート曲の自作自演も
行なっていたのです。
師匠のクヴァンツのみ、王にダメ出しができ、
大変優遇されていたのでした。
 
 そんな職場に鬱屈としていた楽師もいました。
(IOC会長ではなく作曲家の)バッハの次男、
カール・フィリップ・エマヌエルでした。
年俸はクヴァンツの約7分の1。
「鍵盤叩いていても明るい未来はない」
と転職先を探していました。
 その後、父の親友で自分の名付け親、
ハンブルグ市の音楽監督でもあるテレマンが死去。
後任の募集に応募し、
見事王宮脱出の道が開けたのでした。
 「王からは引き止められたし、昇給の話もあった」
とエマヌエル・バッハは言っているのですが、
実際は…あっさり退職願いが通っていたようです。
 
 ハリソンさん、前話の最後と今話の始めで
嘘をついています。
there の前には to がいりません。
誰も突っ込まないので調子に乗り、
続けて自分の経歴でも嘘をついています。
 私は修正するチャンスはいくらでもあったのに、
1年以上もこれを放置してしまいました。

なので、もう上記の設定にしてしまいました。

 ですが、ハリソンさんが
このページで言っているのは実話です。

 それから、中段のハリソンさんのセリフ、
何気に「第4の壁に挑戦」しています。