ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

28-10 失われた作曲者を求めて

2024年03月06日 | 第28話 スパイとインボウ論とシュン画と親子ゲンカ

※ イタリ=イタリア


 元の楽譜には
「ソナタ第4番」とあり、
楽章も全4曲。
アラン君とヴァンサンが
ギターで弾いていたのは
第2楽章でした。

 当時は著作権が全く無い
という訳でも
(やっと創作者達が闘い始めた頃)
無かったのでしたが、
音楽については
主題のパクリ、
その他メロディーの
転用&引用、
曲の編集&コピー (写譜) が
頻繁 (かつ今よりEASY)
に行われていました。

 【パクり=作品への愛着
=最上級のリスペクト表明】
という考え方もあったのです。

 大バッハやヘンデル
でさえ他作曲家作品や
時には自作品をパクり
リメイク&リブート&
リマスターしては
再発表、再々発表
していました。
 
 そして、
創る側も受け取る側も
芸術かどうかという
点において

B.B. (ビフォー・ベートーベン)
の人々は「意識低い系」
でした。

 そういう事だから
前話の開始前エッセイに
書いた「月の光」のような
人気曲
でも本当の作者が
誰なのかが分から無く
なってたり。

 「きらきら星」原曲の作曲者
(27話でヴァンサンがギターを
弾いていた曲を作ったのと同じ人)
が編曲者 (モーツァルト)の
シャドウになってしまって
たりするのでした。