ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-1 托鉢ってした事ありますか?

2022年10月16日 | 第26話 婿になった修道士
  


 Qui non laborat ,non manduce

 英国の牧師が
サン・フランソワ会
制服姿のお兄さん
(とは言え童顔ながら
30歳超えてる)
にイヤ味ったらしく、

働かざる者食うべからず
ですよね?


 ラテン語理解るよね?
新教旧教と違うけど、
お互い教会に一般人より
深く関わる者だからね?!

…と言っているのでした。

 「修道士」と聞くと
例えが悪いですが、
現代でもオタクニート集団の
一種類というイメージを
持たれている事があります。
(関係者の皆さんには至極
残念無念な話でしょうが…)

 お兄さん(未来のデノワ氏)、
ホテルには托鉢以外の
ボランティアで来た帰りに、
後ろから玄関を出て来た
牧師へと振り返って
敬意で挨拶した所、
牧師には他にも何かと
鬱憤が溜まっていて爆発。
どうやら

ユニフォームデザイン
=托鉢僧
=自分にもタカろうとしている!

と解釈したようです。

 ところで
「托鉢」ってした事ありますか?
私、実はあります。
仏教の寒行ですが。
会社の行事で。

 真冬の極寒期。
しかもその寺がある県の
屈指の低温地域を
お坊さん達の後に付いて
「南無妙法蓮華経」のみ
繰り返し唱え、

市内を回るってのでした。

 市内の人達は
毎年の事で慣れてる様子。
念仏が聞こえると
外に出て来て手を合わせ、
先頭のお坊さんの
お鉢の中に何か入れて
くれていました。

 会社の人達から
毎年恒例のこの行事を
聞いた時、
正直

やっべー会社入っちゃったな

と思いました。

 が、経験者は
「終わった後は爽快な気分になる」
とみんな揃って言います。

 確かにその通りでした。
浄化感ハンパないって感じで、
明日も行ってもいいと
思ったくらいでした。

 寒行の終いの方には、
お坊さん達と参加者の声の
ハーモニーが素晴らしく、
お坊さん達の声はまるで
ミュージカルスターみたい
でしたよ!


 🍁 続きは明日

 

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