ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-17 股引丸見えでもカッコいい男?!

2023年01月25日 | 第26話 婿になった修道士


 修道院の方々、
年端の行かない子供達からは
「茶色いおじさん達」と呼ばれていました。
リュシエンヌも父親から再三
注意されてはいましたが、
幼少時からずっとそう呼び続けています。

 デノワ氏自身も修練時代に
そう呼ばれてショックを受けた事が
あったのでしたが、
今話冒頭、英国の牧師さんからは
もうハッキリ「糞坊主」と
英語で罵られちゃってます。


 当時は道路状況も悪く、
舗装されて無い道は
雨が降ったらなかなか乾かないドロドロ泥道。

 舗装が良くてもゴミや汚物まみれ、
雨天時には川みたくなってしまう。
そういった場合、裾の長い服を着ていたら
最悪まくり上げるしか無くなります。

 で、茶色いおじさん達、
そういうのに備えて、
下には股引履いていました。

 托鉢や宣教、ボランティアや
その他の労働等で外歩きが多いため、
そういう事が起こりうるのを前提に、
サン・フランソワ様存命の頃から
「制服は股引込みでの支給」
これまたわざわざ規則となっていたのでした。

 ウィリー・スーパー(ギョーム・シュペール)
氏はその事をからかっています。

 ノアイラさんの願いにも関わらず、
次ページではハリソンさんと侯爵閣下が
バッチバチの睨み合いとなってしまいます。

🏔️ 続きは週末。

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