11月11日。朝6時に起床し、朝食も早々に済ませ、身支度を整えた。7時の10分前にはフロントに行き、チェックアウト。そのまま玄関前のシャトルバスに向かい、ハードケースを預けた。
予定通り、7:06にシャトルバスが出発。関西空港まで10分ほど、とのことであった。ホテルから出発したシャトルバスは、すぐに空港行きの連絡道路に入り、岸和田と空港島との「海峡」を渡る。空港島に入ると料金所があり、そこからはターミナルビル行きの道路に入る。ターミナルまでの道路は、Uターンのための陸橋など、少々複雑に見える部分もあったが、高速道路と同じく案内板が掲げられているため、自家用車で入っても恐らくそう迷う心配はない。なお、空港連絡道路の上下線の間には、JR線・南海電鉄の線路があり、空港駅との連絡に使われている。
さて、関西国際空港のターミナル(国際線出発口のある4階)に到着したシャトルバス。外に出るとやはり海の上にあるせいか、強く冷たい風が吹き付けていた。バスの荷物室に預けた荷物を受け取り、ターミナルの入り口に入った。ここで、関西空港では各入り口に利用会社のマークがあり、それぞれの受付の最寄りの入り口となっている。今回は日本航空(JAL)を利用するので、Eと表示のある入り口から入った。
関空ターミナルビルの中は非常に新しく、天井が高い。まずはJALの窓口にて、搭乗手続きを行うことにした。窓口では、ハードケースを預け、チケット控えとパスポートを提示する。今回は事前に指導教員からe-チケットの控えをもらっていたのでそれを提示し、席を決めた上で、搭乗用のチケット(boarding pass)を交付してもらった。なお、ここでは液体物の持ち込みについて聞かれたが、シャンプーなど1リットル未満の持ち込みであったので、そのまま機内への持ち込みとなった。(1リットルを超す場合は、ハードケースなどに入れ、貨物室に預けられるという。)
時間の余裕があるうちに、続いて海外旅行保険の手続きへ。ただ、ヨーロッパ方面へ1週間の滞在、で約1万円とかなり高額なものになってしまった。帰国後に聞いた話によると、空港では総じて高い保険を付けられるため、家族の保険などで普段お世話になっている保険会社を利用するなどして、なるべく事前に手続きをしておいたほうがよい、とのことである。
また、海外では自分の携帯電話を使うことができないので、KDDIのカウンター横の自販機にて、プリペイド式のカード(KDDI Super World Card)を購入した。これはテレホンカードではないが、KDDIが各国・地域に割り当てているアクセス番号と各カードにある番号をプッシュして、日本などに電話をかけることができる。なお、公衆電話を利用できる国でも、コイン無しのフリーコール経由でかけることができる。
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出国前の手続き・調達が済んだところで、いよいよ出国審査へ。日本では手荷物検査と税関の手続きがある。
午前8時前、予定の搭乗口に近い南出発口に向かうと、ある程度長い行列ができていた。ここにある保安検査場での手荷物検査では、手荷物のX線検査が行われている。手荷物のうち、パソコンなど電子機器、1リットル未満の液体(規格内の透明のジッパー付き袋に入れる)、ジャンパーなど上着は別にし、分けて機械に通す。また人間はおなじみのゲートを通り、検査される。検査自体は流れ作業でスムーズに行われているため、5分もかからなかった。ゲートを抜けたところで荷物を詰めなおし、3階の出国審査場に向かった。
出国審査場では、すでに保安検査を済ませた乗客で長蛇の列ができていた。審査場の入り口には税関申告書があり、持ち出し金額・物品に関する自己申告の項目が書かれていた。
早朝ということもあり、入国審査官の数は少なかったため、30分以上かかるかと思われた。しかし、徐々に他のゲートも開いたため、審査待ちの行列もばらけ、15分程度の待ち時間となった。なお次の審査を受ける人は、黄色の線で待機し、審査窓口に入れないようになっていた。
自分の番になり、入国審査官の前に出た。パスポートを提示し、出国の判を受ける。日本人であるためか、特に特別な審査はないようである。ゲートを抜けると搭乗ゲートの一覧があり、自分の搭乗する便のゲート番号を確かめ、南ウィングに向かった。出国審査場を抜けた後のエリアには、免税店やプリペイド式テレホンカードの自販機など、いくつかの設備があった。
関西空港では、南北のウィングに移動する手段として、ウィングシャトルがある。本館駅と各駅を定期的に結ぶ全自動式の「電車」であるが、搭乗ゲートによって、中間駅行きと先端駅行きとに分かれる。今回は中間駅行きに乗り、搭乗口近くに向かった。なお、本館と南北ウィングの間の通路は閉鎖されており、必ずウィングシャトルを利用するようになっている。
午前8時半ごろ、関西空港の出発ロビー。出発まで1時間以上あるため、しばらく空港の外を眺めているなどしていた。南北ウィングには待合席のほか、トイレ・テレビといった基本設備、搭乗客が無料で利用できるインターネット用パソコンなどがある。
関空からりんくうタウン方面を望む
9時頃になり、今回の国際会議に同行する大学の指導教員の先生とその奥さんと合流。ゲート前の待合室で搭乗を待った。すると、100名位の高校生の団体が。後で聞いた話によると、語学研修としてロンドン、パリに数日間滞在するのだという。
9時半近くにJALの搭乗が始まった。係員に搭乗券とパスポートを見せ、指定の座席に。いよいよ出国の時間が迫っていた。
(トップ写真:この日搭乗した日本航空の航空機(JAL777-200))
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◎コラム1:外貨両替
海外旅行で必要となる外貨・トラベラーズチェック(T/C)への両替。各地の空港の両替所でも可能だが、手数料が少し高めに設定されている。そのため、できる限り事前に、銀行や郵便局などでの両替をしておきたい。
銀行の場合は、本店か、外貨両替・為替業務を扱う支店にて両替を行う。銀行によって扱っている通貨の種類が異なるので注意したい。
福井銀行の場合、外貨両替をテレホンオーダーサービス(電話・FAX)で予約し、早ければ翌日、指定した本店・支店で受け取るという方式を取っている。各通貨は一定額面のパックで販売しているので、必要な分を予約する。本店での直接の両替(パック販売)も可能だが、事前予約をするほうが確実ではある。支払い基準のレートは、当日の午前11時時点でのレートが適用される(それ以前は、前日のレート)。なお参考までに、両替した10月末のポンドのレートは154円、手数料は、現金で£1当たり14円、T/Cで£1当たり4円 +合計額に1%の手数料がかかった。
郵便局の場合は、外貨・T/Cを扱っている郵便局で、ばら売りでの両替が可能である。ただし、取り寄せに2~3日、T/Cでは1週間かかる場合もあり、余裕のある場合にのみ利用したい。詳しくは、外貨・T/C取り扱いの郵便局に問い合わせてみると良い。(外貨・T/C取り扱い局は、郵便局のサイトで検索可能。)
なお、渡航する国によっては現地でないと取り扱いのない通貨もある。その場合、一旦アメリカドルなどに両替し、現地で両替するという方法がとられるという。
予定通り、7:06にシャトルバスが出発。関西空港まで10分ほど、とのことであった。ホテルから出発したシャトルバスは、すぐに空港行きの連絡道路に入り、岸和田と空港島との「海峡」を渡る。空港島に入ると料金所があり、そこからはターミナルビル行きの道路に入る。ターミナルまでの道路は、Uターンのための陸橋など、少々複雑に見える部分もあったが、高速道路と同じく案内板が掲げられているため、自家用車で入っても恐らくそう迷う心配はない。なお、空港連絡道路の上下線の間には、JR線・南海電鉄の線路があり、空港駅との連絡に使われている。
さて、関西国際空港のターミナル(国際線出発口のある4階)に到着したシャトルバス。外に出るとやはり海の上にあるせいか、強く冷たい風が吹き付けていた。バスの荷物室に預けた荷物を受け取り、ターミナルの入り口に入った。ここで、関西空港では各入り口に利用会社のマークがあり、それぞれの受付の最寄りの入り口となっている。今回は日本航空(JAL)を利用するので、Eと表示のある入り口から入った。
関空ターミナルビルの中は非常に新しく、天井が高い。まずはJALの窓口にて、搭乗手続きを行うことにした。窓口では、ハードケースを預け、チケット控えとパスポートを提示する。今回は事前に指導教員からe-チケットの控えをもらっていたのでそれを提示し、席を決めた上で、搭乗用のチケット(boarding pass)を交付してもらった。なお、ここでは液体物の持ち込みについて聞かれたが、シャンプーなど1リットル未満の持ち込みであったので、そのまま機内への持ち込みとなった。(1リットルを超す場合は、ハードケースなどに入れ、貨物室に預けられるという。)
時間の余裕があるうちに、続いて海外旅行保険の手続きへ。ただ、ヨーロッパ方面へ1週間の滞在、で約1万円とかなり高額なものになってしまった。帰国後に聞いた話によると、空港では総じて高い保険を付けられるため、家族の保険などで普段お世話になっている保険会社を利用するなどして、なるべく事前に手続きをしておいたほうがよい、とのことである。
また、海外では自分の携帯電話を使うことができないので、KDDIのカウンター横の自販機にて、プリペイド式のカード(KDDI Super World Card)を購入した。これはテレホンカードではないが、KDDIが各国・地域に割り当てているアクセス番号と各カードにある番号をプッシュして、日本などに電話をかけることができる。なお、公衆電話を利用できる国でも、コイン無しのフリーコール経由でかけることができる。
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出国前の手続き・調達が済んだところで、いよいよ出国審査へ。日本では手荷物検査と税関の手続きがある。
午前8時前、予定の搭乗口に近い南出発口に向かうと、ある程度長い行列ができていた。ここにある保安検査場での手荷物検査では、手荷物のX線検査が行われている。手荷物のうち、パソコンなど電子機器、1リットル未満の液体(規格内の透明のジッパー付き袋に入れる)、ジャンパーなど上着は別にし、分けて機械に通す。また人間はおなじみのゲートを通り、検査される。検査自体は流れ作業でスムーズに行われているため、5分もかからなかった。ゲートを抜けたところで荷物を詰めなおし、3階の出国審査場に向かった。
出国審査場では、すでに保安検査を済ませた乗客で長蛇の列ができていた。審査場の入り口には税関申告書があり、持ち出し金額・物品に関する自己申告の項目が書かれていた。
早朝ということもあり、入国審査官の数は少なかったため、30分以上かかるかと思われた。しかし、徐々に他のゲートも開いたため、審査待ちの行列もばらけ、15分程度の待ち時間となった。なお次の審査を受ける人は、黄色の線で待機し、審査窓口に入れないようになっていた。
自分の番になり、入国審査官の前に出た。パスポートを提示し、出国の判を受ける。日本人であるためか、特に特別な審査はないようである。ゲートを抜けると搭乗ゲートの一覧があり、自分の搭乗する便のゲート番号を確かめ、南ウィングに向かった。出国審査場を抜けた後のエリアには、免税店やプリペイド式テレホンカードの自販機など、いくつかの設備があった。
関西空港では、南北のウィングに移動する手段として、ウィングシャトルがある。本館駅と各駅を定期的に結ぶ全自動式の「電車」であるが、搭乗ゲートによって、中間駅行きと先端駅行きとに分かれる。今回は中間駅行きに乗り、搭乗口近くに向かった。なお、本館と南北ウィングの間の通路は閉鎖されており、必ずウィングシャトルを利用するようになっている。
午前8時半ごろ、関西空港の出発ロビー。出発まで1時間以上あるため、しばらく空港の外を眺めているなどしていた。南北ウィングには待合席のほか、トイレ・テレビといった基本設備、搭乗客が無料で利用できるインターネット用パソコンなどがある。
関空からりんくうタウン方面を望む
9時頃になり、今回の国際会議に同行する大学の指導教員の先生とその奥さんと合流。ゲート前の待合室で搭乗を待った。すると、100名位の高校生の団体が。後で聞いた話によると、語学研修としてロンドン、パリに数日間滞在するのだという。
9時半近くにJALの搭乗が始まった。係員に搭乗券とパスポートを見せ、指定の座席に。いよいよ出国の時間が迫っていた。
(トップ写真:この日搭乗した日本航空の航空機(JAL777-200))
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◎コラム1:外貨両替
海外旅行で必要となる外貨・トラベラーズチェック(T/C)への両替。各地の空港の両替所でも可能だが、手数料が少し高めに設定されている。そのため、できる限り事前に、銀行や郵便局などでの両替をしておきたい。
銀行の場合は、本店か、外貨両替・為替業務を扱う支店にて両替を行う。銀行によって扱っている通貨の種類が異なるので注意したい。
福井銀行の場合、外貨両替をテレホンオーダーサービス(電話・FAX)で予約し、早ければ翌日、指定した本店・支店で受け取るという方式を取っている。各通貨は一定額面のパックで販売しているので、必要な分を予約する。本店での直接の両替(パック販売)も可能だが、事前予約をするほうが確実ではある。支払い基準のレートは、当日の午前11時時点でのレートが適用される(それ以前は、前日のレート)。なお参考までに、両替した10月末のポンドのレートは154円、手数料は、現金で£1当たり14円、T/Cで£1当たり4円 +合計額に1%の手数料がかかった。
郵便局の場合は、外貨・T/Cを扱っている郵便局で、ばら売りでの両替が可能である。ただし、取り寄せに2~3日、T/Cでは1週間かかる場合もあり、余裕のある場合にのみ利用したい。詳しくは、外貨・T/C取り扱いの郵便局に問い合わせてみると良い。(外貨・T/C取り扱い局は、郵便局のサイトで検索可能。)
なお、渡航する国によっては現地でないと取り扱いのない通貨もある。その場合、一旦アメリカドルなどに両替し、現地で両替するという方法がとられるという。