福井市の図書館にて本を読んでいたところ、偶然にも福井鉄道の記事を見つけたので、慌ててメモを取った
記載されていた内容は、福井鉄道の80形電車についてであった。ごぞんじの方もいるかもしれないが、この電車は元々、南海電鉄の郵便荷物車両「モユニ521形」であったという。大正10(1921)年に木造電車として製造され、通常の電車からのちに郵便荷物車となった。戦後の昭和23(1948)年、モユニ521~524の4両が福井鉄道に譲渡された。
モーター出力の違いから、モユニ522、523がそれぞれモハ81、82、モユニ521、524がそれぞれモハ91、92となったという。その後、昭和31(1956)年には鋼鉄製の車体に交換され、形式も80形に統一、2006年の廃車時までの姿となった。
掲載された写真をみると、福井市内を走る大型車両の姿は今も昔も変わらず、思った以上に大きく感じた。特徴的な屋根、丸く仕上げられた前面部など、昔の木造電車ではごく当たり前のようなデザインも、今となってはかえって新鮮に感じる。急行を表す「急」の字体も古めかしく、200形登場以前にもこのような電車が優等電車として奮闘していたことが伺える。
今となってはその資料も少ないが、当時の福井がどのような風景であったか、それを知る貴重な資料の1つではないかと思う。
○ なお、この内容は
「譲渡車両今昔」(吉川文夫著、JTBキャンブックス、ISBN4-533-04768-8)p142~145
に記載されている。記事には模写の元となる写真を含め、当時の福井市内の様子を収めた写真が数点載せられている。このほか、この本には福井鉄道560形や京福電鉄(現えちぜん鉄道)の車両についての記事もある。
記載されていた内容は、福井鉄道の80形電車についてであった。ごぞんじの方もいるかもしれないが、この電車は元々、南海電鉄の郵便荷物車両「モユニ521形」であったという。大正10(1921)年に木造電車として製造され、通常の電車からのちに郵便荷物車となった。戦後の昭和23(1948)年、モユニ521~524の4両が福井鉄道に譲渡された。
モーター出力の違いから、モユニ522、523がそれぞれモハ81、82、モユニ521、524がそれぞれモハ91、92となったという。その後、昭和31(1956)年には鋼鉄製の車体に交換され、形式も80形に統一、2006年の廃車時までの姿となった。
掲載された写真をみると、福井市内を走る大型車両の姿は今も昔も変わらず、思った以上に大きく感じた。特徴的な屋根、丸く仕上げられた前面部など、昔の木造電車ではごく当たり前のようなデザインも、今となってはかえって新鮮に感じる。急行を表す「急」の字体も古めかしく、200形登場以前にもこのような電車が優等電車として奮闘していたことが伺える。
今となってはその資料も少ないが、当時の福井がどのような風景であったか、それを知る貴重な資料の1つではないかと思う。
○ なお、この内容は
「譲渡車両今昔」(吉川文夫著、JTBキャンブックス、ISBN4-533-04768-8)p142~145
に記載されている。記事には模写の元となる写真を含め、当時の福井市内の様子を収めた写真が数点載せられている。このほか、この本には福井鉄道560形や京福電鉄(現えちぜん鉄道)の車両についての記事もある。