福井鉄道203号「普通」と相互乗り入れ

　大名町交差点での軌道工事が行われ、臨時ダイヤとなっている福井鉄道。田原町駅では午前中、駅奥に車両が留め置かれる。この日留め置かれていたのは、200形203号であった。

　いつもと異なるのは、「普通」のマグネットが付いたままであること。マグネットは、かつての急行専用電車を意識したものであり、休日中に付けられることが多いが、平日に付けられたまま、留め置かれることは珍しい。

　えちぜん鉄道MC5001形5001号と。福井県は現在、福鉄側の線路をえち鉄の路線につなげ、相互乗り入れする計画を示している。また相互乗り入れと合わせ、えちぜん鉄道三国芦原線をLRT化する計画も示されている。

　しかし、相互乗り入れの前提となる、JR福井駅の新幹線駅高架へのえち鉄暫定乗り入れは、どうやって路線を高架に乗り入れるか、それ以前にJRが乗り入れを認めるかどうか、といった問題で遅々として進んでいない。個人的にはえちぜん鉄道のLRT化は必要無いと感じているが、相互乗り入れに関しても、立ち消えとなるのだろうか？

　えち鉄三国芦原線から、福鉄田原町駅に入る福井鉄道203号。もちろん実現したものでなくイメージであるが、そのような日が本当に来るのだろうか？