T.Shimada's Diary

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福武線 鯖江市沿線は利用わずか

2008年10月12日 01時05分15秒 | 福鉄電車
 福武線存続問題に関して、住民側の意見調査も実施されている。沿線3市(福井市・鯖江市・越前市)では、市民団体による沿線住民へのアンケート調査が行われている。今回は、鯖江市での調査結果が公表された。

 アンケートは、8月中に沿線住民約4900人(18歳以上)を対象として実施されたという。それによると、福武線の利用頻度については、51.4%がほとんど利用したことがないと答え、次いで1年に数回が32.4%であったという。

 また利用の種別に関しては、通勤・通学での利用がわずか13%であり、沿線住民では定期的に利用する人が少ないという結果となった。

 改善策(複数回答)については、上位3項目が以下の通りであったという。
・朝夕の運行本数の増便(35%)
・運賃の値下げ(32%)
・駅駐車場の設置(30%)

 沿線を対象としたアンケートであったため、沿線に住んでいない自分には、内容がどのようなものであったかは分からない。ただ、車社会・福井を反映してか、利用者が少ないということには、実はあまり驚きを感じなかった。しかし実際に利用したくても何らかの理由(運賃、利便性など)で利用していない人もいるかもしれない。改善策として上がった内容を見ると、大体が定期的な利用を念頭としたときに基準となる内容であるように感じる。朝夕の増便、運賃値下げについては、現在の会社単独での改善は直ちには無理であろうが、車両の増備や1編成当たりの車両増備、沿線自治体の補助制度の確立、さらなる経営改善・努力、などが挙げられようか。駅駐車場もまた、周囲の公共施設の利用(最近ではハーモニーホールの一部を試験的に使用)など、やはり沿線との協力が欠かせないと思われる。

 一朝一夕には無理だが、福武線を残すという選択をした以上、時間をかけてでも、住民や県外客が利用しやすい環境づくりを確実につくり上げてゆく必要がある。それだけでなく、我々住民もまた、積極的な利用をしてゆく必要があるだろう。再生のモデルとなるえちぜん鉄道は、この10月に「日本鉄道賞」選考委員会の地方鉄道活性化賞を受賞した。会社のサービスもそうだが、沿線地域との密な連携もまた、評価された。

 鉄道を運営する会社と、それを支える地域の人々。この2つがあってはじめて、地域の鉄道が守られ、発展する。福武線もまた、地域に支えられる「あたたかな電車」となってもらいたい。



(関連報道)
福井放送(FBC)ニュース
- 福武線の利用頻度 鯖江市沿線住民の半数が「ほとんど利用せず」(10/9)


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