京都では大文字、五山の送り火です。
京都の東山で生まれ育った私の感覚だと、
祇園祭で夏が始まり、六道さんでご先祖を迎えて、五条坂の陶器市を楽しんで夏のピーク。
大文字でご先祖を送ると夏が秋に向かい始めて、地蔵盆で夏の名残を惜しんで、
とうとう夏休みが終わるという感じです。
大文字を見ると、今年の夏も終わりだなぁ.... と少し寂しくなります。
この大文字、下から見ていると、あたりまえのように、とてもきれいな「大」の字になっているのですが、大文字山(如意ヶ嶽)という自然の山に設けられたいくつもの火床で薪を燃やして作られています。
実際に登るとよくわかりますが、自然の山なので高低差や起伏、でこぼこがあり、下から見てきれいな「大」の字に火床を配置することはかなり難しそうです。
今なら携帯を使って、下から指示することも簡単そうですが、そんな便利な道具がなかった時代にいったいどうやって配置したのか、うーん、とても不思議です。
そうしたことから、この「大」の字は、弘法大師の作ではないかという説もあるようです。
さて、五山の中には「法」という文字もあります。
「これは法律の法か!」と思いきや、そうではなくて、
「南無妙法蓮華経」の「法」のようです。
残念