夕食後、うたた寝しとる間に
入っとったライン。
メッセージなしのラインじゃったが、
高校生の時、帽子の中に
お手紙をくれとった人じゃったんで、
何でか知らんが『あけおめ』
のスタンプだけ送っといたら、
風呂に入っとる間に、
今度は『明けましておめでとうございます』
のメッセージに
『でも何で?』と返信があった。
いやいやいや、あなたの方から入ったんで、
ワシが訊きたいくらいじゃ。
と返したら
『遅ればせながら、今日がスマホデビューでした』
と来た。
今、スマホデビュー?
と先輩面して返事書いたが、
よー考えたらワシも
初心者とえっと変わらんレベルじゃった。
毎年恒例の初日の出を、
今年も天気予報が『快晴』
じゃ、ゆーけー、4人で拝みに行った。
広島の日の出時刻7時17分、
似島の島影から太陽が明かりを見せるのには、
それから数分を要した。
年明け深夜から続くラインやメールに
感謝しながら、返信を書き、
お雑煮とおせちの朝食を済ませたら、
みんながやって来るまでにいろいろ準備がある。
10時半前に下の孫娘が来てからは
届くラインに返事を書くヒマはない。
今年の『貯金箱当てクイズ』の一等当選者は、
一番早よう来た下の孫娘が獲得。
初めての一等賞じゃったみたいで、
それはそれは満面の笑みで、
表彰式では全員から羨望の眼を
浴びながら祝うて貰うとった。
新年の乾杯をしていつもの
女房殿と嫁のおせちに追加して、
今年、初めて仕出しの岡田さんに
注文した三段重ねの
『おせち重』を開けて、
みんな『オーッ』の驚きの声。
ナント!
そこには伊勢えびの偉容が見えたけぇじゃ。
わが家で作るおせち料理には、
せいぜい車エビが並ぶくらいじゃが、
やっぱり伊勢えびは格の違いを見せとった。
宴が始まってしばらくしても
誰も遠慮してか、伊勢えびには
手を付けようとせんけぇ、
「ほいじゃあワシが一番箸を入れるで」
と宣言して一口食べたら、
次々と箸が伸びて来た。
夕方、ラインに気付いた時には、
グループラインを含めて
数十通のラインが貯まっとった。感謝
新年明けまして
おめでとうございます
初日の出を今年も家族で
近くの海岸へ見に行きました。
釣り人もいますが
殆どが初日の出詣での人です。
広島からの瀬戸内の海は穏やかで
天気も快晴で見事な初日の出でした。
今年もみんな元気で過ごせますように
戦争が終わりますように。
「何か手伝うことない?」
家に居ると、リビングの炬燵ソファに座って
TVの守りばかりしよるワシに対して、
忙しそうに家の中を周ったり、
庭に出てみたりの女房殿に
申し訳のうて声を掛けるが
『特にない』 『今はない』
しょうがないけぇTVを見続けると、
けっこう興味のわく番組があったりする。
ホンマに十人十色、
いろんな人が居ってじゃと改めて感じる。
新潟からフェリーに乗って、
北海道は小樽まで行く人の様々な人間模様。
また違う番組では
ドライブインに来る客の
それぞれの環境、職業。
自分が経験したことのない世界に生きる人、
自分には考えも及ばんような事を考えとる人、
もう出会える人も少ない?
とか思うお年頃と思うとったが、
まだまだ、これからじゃん。
あ、そんな考え方もあるんじゃ!
えっ!そーゆー世界もあるん?
まだ覗いたことない、と思う世界だらけじゃん。
ダラダラしたいちんちのようにも見えるが、
確実に収穫はあった。
毎朝のウォーキングの時、
駅の近くのお地蔵さんに、
必ずご挨拶する。
立ち止まって手を合わせたり
する訳じゃないが、必ず心の中で
『おはよーございます!』
と目礼して通り過ぎる。
そして必ずお供えの花が、どんなか確認する。
どこのどなたか知らんが、
一度だけ、花を替えとって
女性を見かけたことがある。
この人がいつも管理して
くれとってんじゃと思う。
正月が近うなったんで、
可愛らしい門松が飾ってあった。
その優しい心遣いに、
寒い朝じゃああったが、
心が温うなったよ。