人も景色も言葉も

今、わが家にはペットはおらんが３年前まではずっと犬を飼っていた。
ワシが生まれた時には家には大きなシェパ－ドがおり、檻の中に入ってました。
その次の犬からはずっと成長と共に思い出がある。

その頃の近所のおじさんやおばさん、お爺さんお婆さんはもう居ない。
『けんちゃん！』と、よく声を掛けてくれた人たちは居らんようになってしもうた。
町並みも道路も小さな山も変わってしもうた。
ほんの、たった50～60年で・・・。

話しする言葉も違うし、話の内容も昔と今では全然違う。
風呂を沸かすのも、ご飯を炊くのも薪じゃった。
おかずは七輪の炭で炊いて、冬は火鉢の上の網で餅を焼いて食べた。

正月前には、どの家も畳を上げての大掃除をし、
家で餅つきをして、父親が何臼もついてくれ、それを母親と一緒に丸めていた。
ようけついた餅も正月を過ぎる頃にはカビが生えて、
それを小刀で削っては焼いて食べたもんじゃ。

秋に母親が吊るしてくれた干し柿も正月にはカビが生えてくる。
そのくらいようけ作っておいたんじゃろうね？

そんな風景を今、近所で見ることはない。
田舎に行ったら、干し柿が何連も干してあるのを見かけ
昔の懐かしい光景を思い出す。

小さな山は削られて団地になったり、マンションが建ったり、
海は埋め立てられ、どんどん海岸線が遠くなる。
人も変わったが、自分も年をとったよ（笑）。

唯物論者？ 唯心論者？

ワシには霊的な能力は皆無じゃね。
霊が出るとか言うところへ出かけても見ることは出来ません。
じゃが、目に見えん世界があるんじゃろうと信じています。

殆どの現代人が失うとるのか、別の世界の力なのか分からんけど、　
『気』とか『霊』とか、ワシには見えんけど、存在を信じています。

世界中、どこに行っても、それに関する言葉があるし、
まったく多民族と交流のない秘境の地に住む民族にも信仰の世界がある。
それは世界中にまだそのような能力を残した人が何人も居て、説いているから。

ワシには見えんし、解らん世界じゃけど、きっとあるのよ。
目に見えんことを信じれますか？　信じませんか？

深夜の練習

４月の2つのステ-ジに向けて毎週の練習になった。
普段は月に２回の練習なんじゃけど、ライブ１か月前からは毎週の練習となる。
メンバ-全員でスタジオ借りての練習が毎週であって
個人の練習は毎日少しでもやっとかんと、すぐ指が動かんようになる。
そんなお年頃。

今夜も午前１時頃から２時過ぎまで１時間ちょっと自主練をした。
今日は調子が良かった方で、課題曲も何とか上手に弾けた。
同じ人間が毎日やるのに、調子の善し悪しがあるんよね？
調子の悪い日には、自分でもイヤになるほど、思うように指が動かんのよ。
本番にそうならんように、悪くてもまあまあの状態にまで上げておかないと・・・。

ワシらの年代じゃったら、オ-ルディ-ズになるよね？
ベンチャ-ズ、ビ-トルズ、プレスリ-、その他
自分的にはビ-トルズが好きなんじゃけど、他のメンバ-の好みや
お客さんのリクエストもあるんで、他の曲もやらんといけません。

ハ-モニ-の練習は全体練習とは別に歌うメンバ-だけでカラオケに行く。
カラオケを楽しむという感じではなく、まさに練習で、何遍も同じ曲を歌う。
飲んだり食べたりするヒマは殆どなく、次々と曲を入れるんで
２時間歌いっ放しで、これも終わったらヘトヘトよ。
それでもハ-モニ-がうまくいくと満足して帰れる。

さぁ、明日も仕事じゃ。もう寝るとするか！

チャリンコ

温うなったし、天気はええし、景色も楽しめるし、チャリンコ通勤が今は最高。
毎日、同じ道だと飽きるんで、時々変化をもたせるためコ-スを変える。
いつもは裏通りを通るけど、たまにはもう一つ裏の通りを通ったり、
表通りの商店街を通ってみたり、今は春休みで小学生も少ないので気楽である。

ママチャリで通勤しとるけど、ママチャリも昔と変わったね？
ライトが先ず違う、以前はタイヤの回転で回る発電機で点灯しとったんで
ライトを点けると負荷がかかり漕ぐのが重かったけど、
今は前輪の中心に発電機が装備されとるのか、全然点灯しても負荷を感じません。
そしてライトが明るいのよ。

もちろん変速ギアなんて装備はないが、中学生になった時に親から買うて貰うた
スポ-ツタイプのドロップハンドルの自転車は６段変速じゃった。
もう、嬉しゅうて嬉しゅうて遠出がしたくて、数名の友人と隣の県の
動物園まで100ｋｍ以上ある距離を１日で往復した事がある。

往路は海岸線を通り、復路は山側のアップダウンを通って帰った。
ちゃんと動物園にも入園して見物して帰ったんで、やや暗くなって帰った記憶がある。
この時が、自転車での1日の走行距離で最長で、たぶん記録を塗り替える事はない。

自転車は燃料も必要なく、消費する体力の何倍もの距離を走れ、
人類の作った乗り物では、最高傑作じゃないかと感じています。
自転車に乗れることに感謝です。

桜続編

始業前に、ちょいと近くの桜の名所になっとる山に偵察に行ってきましたよ。
この山は、ワシが子供の頃は 海に突き出た小山でしたが、
今は埋め立てにより内陸部になってしまった海抜50ｍほどの小山です。

始業前なんで事務員さんと一緒に登ってみたんですが
事務員さんは桜の名所になっている公園部分しか知らなかったようで
そこから、もっと沖に向かって山頂まで上がると
宮島が正面に見え、ちょっと春霞がかかってはおったが、絶景じゃった。

同じ公園内でも木によって５分咲きの樹もあれば、まだ蕾の樹もある。
しかし全体的に４分～５分咲きで、すでに花見当番がブル－シ－トを広げ
場所をとっていましたよ。日中、暖かかったんで更に花が開いたかも？

桜の花は始業前の緊張した心を癒してくれました。
日本に生まれてえかった！　今年も桜が見れてえかった！
その幸せに感謝、感謝の思いで事務所に帰ってきました。