愛犬

愛犬が死んで３年くらい経つかもしれん。
ワシは犬を家の中で飼うのはイヤなんで、ずっと外で飼っていた。
しかし夜だけは家族の思いもあって、玄関に入れたケ-ジの中に
マットを敷いて、冬は毛布を与え、翌朝には散歩が済んだら
外の高床式犬舎に移動させておった。

毎朝、起床して階段を降りるときにケ-ジの中から迎えてくれる愛犬がいた。
ずっと階段の上を見上げて『おはよう！』と言うとるようじゃった。

愛犬が死んでからは玄関にケ-ジを入れてないが、
玄関に何か置いてあると、それが愛犬のいるケ-ジに見えて
まだ朝の挨拶をしてくれているように見える時があるのよ。

ワシの好きな日本犬じゃあなかったが、可愛かった。
死んだ時の悲しさがイヤで女房殿と話し合って、もう飼わないことにした。

ここいらでペンを置くことにしたい。

感謝

ワシは毎夕、食事前に仏壇に手を合わせる。
それは別に仏教に傾倒しとるとかでなく、毎日の感謝を伝える場としてじゃ。

先ず、今日一日無事に送れたことへの感謝を心の中で伝え、
明日の自分と自分に関わる人すべての人が、大きなトラブルなく過ごせるよう祈る場としてじゃ。
特に家族と、関係の深い人は一人ずつ顔を脳裏に浮かべながらお願いしとる。
これを毎日、たぶん30年以上続けているが、家族以外でも殆ど変わる事はない。

家族の無事を願うのは誰でも当たり前の事じゃが、他人の無事を心から祈るなんて
あんまりないと思うが、ワシはそれを続ける、心から。
ワシを心から支えてくれた人、支えてくれる人には、ワシも心から感謝しとるけぇじゃ。

ワシが今あるのは多くの方々に支えられてきたからで、それには深く感謝する。
しかし人と人、たとえ家族でもいつも人間関係がうまく行くとは限らん。
出会いもあれば、別れもあるのが世の常。
すごく人間関係がうまくいっていたのに突如崩れることもある。
それが永遠の別れとなると、受け入れるのにしばらく時間がかかるよね。

今日も夕食前に仏壇に手を合わせた

クレ-マ-

今日は午後からあるメ-カ-さんの総会に出席した。
そこで顧客からのクレ-ム対応の一例を紹介されたが、
ワシにはただのクレ-マ-にしか思えんようなヒステリックな内容じゃった。
（やりとりの内容をすべて録音してあった）

たいがい、こんな事を言う、要求するのは女じゃ。
男女平等が叫ばれて久しいが、人はあんまり甘やかせると図に乗ってしまう。
あたかも自分が要求する全てが正しいことのようにヒステリックにまくしたてる。
自分にすべての権利があるがごとくの発言に、当事者でないワシもメラメラ燃えてきた。

こんな奴に屈するな！　徹底的に戦え！　メ-カ-という立場上そうもいかんのじゃろう。
下手（したて）に出ると増々調子に乗って言いたい事を言う。
ワシなら謝るべきところは謝るが、それ以上のことは容認しない。
相手が闘う気持ちで来るなら徹底抗戦じゃ。
いや、抗戦では済まされん、相手がひれ伏し、侘びを入れるまで攻撃じゃろう。

人は相手がたとえ営業上仕方なく下手（したて）に出てるにもかかわらず
自分の立場がその時、上だと感じたら大きな勘違いをしがちである。
これは日頃から自戒するクセをつけておく必要がある。

このクレ-マ-な女、ウチの客じゃなくとも、ワシが行って退治してやりたい。
おるんよこんな人、特にネット社会で正体を隠して言いたい事言う奴。
憲兵さんに言いつけたるど！

門を叩いてみようかのぉ？

小学校までは図工は得意な方じゃった。
絵を描くのも好きじゃったし、自分でもうまい方じゃと感じていた。
中学になり、絵の具を使うようになって、その表現が思うように出来んかった。
絵を描くことは嫌いじゃあないが、上手に描けんかったら描く機会が減ってしまう。
最後にスケッチしたのは結婚前に近場の山から瀬戸内海を描いたのが最後と思う。
ウチの女房殿と一緒に描いたんじゃないかと記憶しとるが定かでない（苦笑）。

以前、仕事でお付き合いのあった人からハガキを頂いた時、
文章の片隅にサササッと水彩画が描いてあるのを見て
女房殿とその人からのハガキが届くのを楽しみに待つようになった。

最近、自分でもそんな絵葉書が送れたらな、と思うのよ。
これも年をとったせいかもしれんが、水彩画を習うてみとうなった。

幸い、ワシの中学の時の先生が、水彩画教室を開いとってのを知ってはいるが、
その時間帯が平日の昼間なんで、今まで行くことが出来んかった。
毎回は無理にしても、いっぺんその教室に顔を出してみようかね？

自信はあるのよ。
その教室に入ったら、その教室の中心に位置する自分を想定できる。
じゃが素朴に絵葉書を友人、知人に送りたいとピュアな気持だけなんよ。

どこに旅したい？

もうきつい旅は出来んかもしれんが、行ってみたいところはようけある。
海外ではブラジル、アイスランド、他にもいっぱいあるが、
この両国はどちらも遠いんで行ったら疲れるのは分かっとるが、行ってみたい。

ブラジルは中学１年生の時、教科書で見た写真を見た瞬間、
『この景色はどこかで見た』と強く感じたからじゃ。
もちろん行ったこともないんで、それまでにテレビか何かで見たのか？
それも違うような気がして、強く惹かれた。
その思いが今でも心にある。

アイスランドはテレビや写真で見る大自然の風景が好きで
いつか行ってみたいと思いながら、もう人生の終盤にかかった。

国内でも行ってみたいところはようけある。
国内は年をとってからでも、ゆっくり旅することが出来ると思うとったが、
人生の終盤にかかり、いささか焦る気持ちがある。
はたしてリタイア後に旅する元気があるんかいな・・・と。

南は南西諸島から中部地区、関東地区にも行ってみたいところは山ほどある。
北海道もグルッと１周してみたいと、若い頃から持つ夢もある。
さてさて、どんだけ行けることやら・・・。