深夜のわが家の台所、
今年、わが家で収穫したニンニクを
黒ニンニクにしたろう、思うて
倉庫に干してあるニンニクから
小そうて器量の悪いのを選って
まだちいと泥のついたニンニクを
歯ブラシでこすってやった。
これが、なかなか大変な作業なんよ。
薄皮がとれて、さっときれいになるのもありゃあ
何回こすってもなかなか泥が落ちんのもある。
きれーに掃除されたキッチンはワヤでんがな。
土埃と薄皮のかけらでシンクはゴミだらけ。
このまんまじゃ、明朝、女房殿に
こっぴどく叱られるのは明白。
まだ全部終わってないけど
たぶん全部やったら明け方になると思い
シンクのゴミも片付け、水を流して
2階へ上がってきた。
ニンニク農家さんの苦労の一つが
理解出来たような気がする。
少々高くとも手間がかかっとるんじゃ。
せっかく風呂に入って汗を流したのに
また汗をかいて、シャワーを浴びにゃあいけん。
ニンニク農家さんは大量に作るんじゃろうけぇ
選別も泥落としも機械でやってんじゃろうが
それ相当の工程を経て店頭に並んどるんじゃね?
理屈じゃ分かっとっても、実際にその工程を
踏んで、初めて分かる苦労もあるね。