サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

ツェッペリンのファンク

2010年03月01日 00時49分21秒 | LED ZEPPELIN
稲垣次郎によってファンクの波が押し寄せた私ですが、
ひょんなことから色んなところへ繋がるから音楽は面白い。

ということで、ツェッペリンのファンク。

ツェッペリンのファンクといえば、なんといっても
「HOUSE OF THE HOLY(聖なる館)」収録の「THE CRUNGE」




正直今まであんまり理解してませんでしたが、
FUNKを気になりだすと、俄然このZEP流FUNKが格好良く聞こえてきた!

なので特に1975年のZEPの「WHOLE LOTTA LOVE」を集中してきいてます!
73年までの「WHOLE LOTTA LOVE」はメドレーで「BOOGIE CHILLUN'」へなだれ込んでいきますが、
1975年のツアーの特に後半は「THE CRUNGE」を組み込み、そこからのテルミン・パートで、
ジョンジーのファンキー極まりないベースとボンゾの16ビートの応酬がものすごいことになっており、
「ZEP=HARDROCK」としか思っていない人にはきっと理解できない世界である。




1975年3月5日のダラス公演の音源がYOUTUBEにあがっていました!




残念ながら音源のみですが、怒涛のグルーヴが滲み出てきます。
「THE CRUNGE」といえば、1972年の年末のツアー時の「DAZED & CONFUSED」も良いですが、
やはり1975年のアメリカ・ツアーの特に最後の方は鉄壁のグルーヴが展開されております。

アメリカ・ツアーが終わって、母国イギリスに帰ってアールズ・コート5日間では
何故か「THE CRUNGE」が演奏されず仕舞いでしたが、
テルミン・パートの応酬は残っており、その部分の映像も残ってます。

1975年5月24日のアールズ・コート4日目の「WHOLE LOTTA LOVE」
二人の「ワナ・ホララ・ラッ」と同じマイクでハモる部分が最高にロックしてて格好良いですが、
その後に怒涛のZEP流FUNKが!しかもパーシーは「SEX MACHINE」を歌ってます!



→折角埋め込んだのに「リクエストにより埋め込み無効」だそうで・・・
 でもyoutubeからは見る事ができるので、是非!格好良いです!

そしてこちらは1975年5月25日のアールズ・コート最終日5日目にして1975年ツアーの最終楽!



今までテルミン・パートはペイジとプラントのやりとりを主に聞いていましたが、
バックの演奏の方が実は相当刺激的。ここぞとばかりにグルーヴを叩きつけてくる
ジョンジーのベースがすこぶる気持ちがいい!今まで気付かなかった自分を悔やむ。

その後の1977年のツアー、79年のネブワース、1980年の欧州ツアーではこういうFUNKは
やらなくなってしまうのでこれだけ壮絶なFUNKを繰り広げた1975年はやはり貴重。
これがあったからこそ「Sick Again」や「Nobody's Fault But Mine」や
「In My Time Of Dying」など反復の連続による後期ZEPだけの唯一無二のグルーヴにつながっていったわけである。

YOUTUBEで「THE CRUNGE」と検索すると色んなカバー・バージョンが出てきますが、
正直どれも残念なものしか出てきません。
いかにZEPがZEP自身にしか出来ないグルーヴを作り出していたかが分かります。

FUNKにおいてもZEPは凄かった!