元ちとせ with さかいゆう / ワダツミの木 [From Augusta Camp 2017]
COIL/BIRDS
The Beatles - Lady Madonna
björk: utopia
まほろ駅前多田便利軒
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%81%BB%E3%82%8D%E9%A7%85%E5%89%8D%E5%A4%9A%E7%94%B0%E4%BE%BF%E5%88%A9%E8%BB%92-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E6%B5%A6-%E3%81%97%E3%82%92%E3%82%93/dp/4167761017
1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』など。
〇あらすじ
「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町だ。まほろ駅前で、ひとり便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人だ。ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理…ありふれた依頼なのに、行天が来てからは、やたらきな臭い状況に追い込まれるハメに。さて、本日のご依頼は? 多田・行天の魅力が全開の、第135回直木賞受賞作。
〇レビュー
COIL/BIRDS
The Beatles - Lady Madonna
björk: utopia
まほろ駅前多田便利軒
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1976年、東京生まれ。2000年、『格闘する者に○』でデビュー。以後、『月魚』『秘密の花園』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』など、小説を次々に発表。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。他に、小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』など。
〇あらすじ
「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町だ。まほろ駅前で、ひとり便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人だ。ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理…ありふれた依頼なのに、行天が来てからは、やたらきな臭い状況に追い込まれるハメに。さて、本日のご依頼は? 多田・行天の魅力が全開の、第135回直木賞受賞作。
〇レビュー
全体的な内容としては、面白かった。この小説はキャラクター命のように感じる。
あんまり本を読まない人も楽しめるんじゃないかと思う。ドラマを見てる気分である。
多田便利軒に持ち込まれる(巻き込まれる?)事件(依頼)を1章毎に追っていくのだが、それがちょうどドラマ1話分といった感じか。
物語としては便利屋を営む多田の所に、高校時代のクラスメイトだった行天が突然現れ、居候をはじめる。そこから、二人の関係がスタートする話である。
最初は、互いのことを良く思っていなかったが、依頼を受けた顧客との係わり合いの中で、関係は変化してゆく。多田よりも、行天が醸し出す、不思議さが印象強く魅力的に感じる。
プロット自体は、どちらかというとどこにでもありそうな、落ちも読める内容だったが、伏線のつなげ方、心の描写によって物語に引き込まれる。
多田と行天、それぞれが過去を引きずっていて、それが少し悲しいけれど、少し愛おしい、そんな雰囲気を醸し出していた。この小説はテレビや映画になっているので観たことがない人は一度観てみることをお勧めする。多田は瑛太、行天は松田龍平で、50代の人には懐かしい70年代のテレビドラマ「傷だらけの天使」を思い出した。
あんまり本を読まない人も楽しめるんじゃないかと思う。ドラマを見てる気分である。
多田便利軒に持ち込まれる(巻き込まれる?)事件(依頼)を1章毎に追っていくのだが、それがちょうどドラマ1話分といった感じか。
物語としては便利屋を営む多田の所に、高校時代のクラスメイトだった行天が突然現れ、居候をはじめる。そこから、二人の関係がスタートする話である。
最初は、互いのことを良く思っていなかったが、依頼を受けた顧客との係わり合いの中で、関係は変化してゆく。多田よりも、行天が醸し出す、不思議さが印象強く魅力的に感じる。
プロット自体は、どちらかというとどこにでもありそうな、落ちも読める内容だったが、伏線のつなげ方、心の描写によって物語に引き込まれる。
多田と行天、それぞれが過去を引きずっていて、それが少し悲しいけれど、少し愛おしい、そんな雰囲気を醸し出していた。この小説はテレビや映画になっているので観たことがない人は一度観てみることをお勧めする。多田は瑛太、行天は松田龍平で、50代の人には懐かしい70年代のテレビドラマ「傷だらけの天使」を思い出した。