「続釣り行」は、誤って投稿文を削除してしまったのでした。
そこで、翌日の事を思い出して書きますね。
翌朝5時起きで、鯵爆釣だったという桟橋に行ったのですが、ポツポツ小さいカサゴが釣れたりするものの目指す鯵はさっぱり釣れませんでした。
それでも釣っていると、人が時々、どうですか?と声をかけて来ます。
宮本さんも、そんなふうに声を掛けてきて、そこで釣ってもいいですかと、いっしょに釣り始めたのでした。
すると、上から見える手のひら大のクロが釣れるのです。
手と口は別なのでいろいろな話しが聞けます。宮本さんは九州北部から時々この島に足を伸ばすこの辺りの釣りの常連で、車に寝泊まりできる装備があり、ひとりでぶらっとやってくるのだとか。
我々一行の貧しい釣果に、こんな仕掛けで釣ってますよ、と親切に仕掛けを貸してくれて竿をセットしてくれたのです。男同士ならそこまで気安くはできない所でしょうが、そこはおばさんだからでしょうか。
丁寧に棚も教えてくれて、その通りにすると、ほんとに泳いで見えるクロが釣れました。かかった時の手応えは、なんとも言えないものです。
鯵のサビキ釣りは諦めて、みんなでクロ釣りに興じました。
宮本さんは以前は奥さんと2人で釣りを、楽しんでいたのが、今は奥さんは長い事病院暮らし。釣りは奥さんの方が上手だったとか。
気さくに教えてくれたのは、そんな、事情があったのですね。
そのうち犬を抱いたヒッピー風の巻きスカートの女性がやはり釣れますかと、声をかけてきました。
聞くと、北海道から始めて全国を、カブ号に荷物を載せて旅して歩いている途中で、島の反対側のキャンプ場に泊まっているとか。
釣り場ののんびりした雰囲気は、人をおしゃべりにするのでしょうか。
撒き餌が無くなるまで釣って、鯵は釣れず、クロも爆釣とは言えなくても、十分満足する程の釣果をえて、昼過ぎのフェリーで、島を後にしました。