巨大ヒロイン・コミック計画

3DCGを使ってデジタルコミックの電子書籍化をめざすブログ

自分の作品への熱い想いを語りたいとき

2014年08月14日 03時04分16秒 | シナリオ


 というわけで……私がこれから作ろうとしている作品を説明しましょう。

 これはもう遠大な計画です。
 デジタルコミックのシリーズで、巨大ヒロイン物になります。
 すでに企画の構想は、ずっと以前からありました。
 しかし企画したまま、机の中でずっと眠らせていた……それを最近、部屋を整理していたら出てきて、思わず読み返して、これは自分の生きているうちにやらなきゃと思い立ちました。

 モロに言ってしまうと、ウルトラマンの女の子版です(笑)。

 なぜ「(笑)」を付けたかというと、煩悩のカタマリみたいな作品だと言えるからでしょう。
 嬉し恥ずかし、あんなことやこんなことを……それを「大真面目に作ってしまおうと言うのか!?」と、魂の雄叫びが高らかに胸に去来してしまう作品ジャンルだからでありましょう!
 ……いや、私は何を書いてるのでしょう? さっぱりわかりませんね……ハハ。

 とにかく、今まで虐げられてきたとでも言えるマイナーなジャンルとして、特撮ヒロインものとして棲息してきた作品。それをなぜ今なのかというと、先日公開された『ゴジラ』といい、『進撃の巨人』のヒットといい……巨大ものが来ているなぁということで、うずいてきたからになるでしょう。
 今までの既成概念を打ち破りたい。そのパワーをヒト(生物)の巨大化に、時代は求め出している――なぁんていう最もらしいことに加えて、恥ずかしいほどのエロティックなワードを入れられそうな素材だということが、さらなる創作意欲をそそられているからに他なりません!

 そう、巨女ですよ! 巨女!!! 時代は巨女なのです!(巨人軍ではありません! 巨人女なのであります!)
 フェデリコ・フェリーニだって、大女が好きだったというではないか!
 そうだ、そのとおりだ!
 いざ! 巨人女リビドー万歳っ!!


 閑話休題……。

 ……すぐに話が脱線するところが私の悪い癖なのですが……しかし、このジャンルでエロな香りとともに、今まで見てきた自分の好きな作品のエッセンスを取り込んでコンプリートできるのは、この作品ならではだとも思い、制作へのモチベーションとしたいと思っています!

 以上、この企画への熱い想いでした!



 しかし疑問なのは『このタイプの作品を喜んでくださる人たちは、まだこの時代に無事に棲息しておられるのだろうか?』ということ。

 いや……たとえ少数でも、巨人女のストーリーを楽しんでくださる方が存在していることを望むばかりであります。


頭の中で〝キャラが動き出す〟瞬間……

2014年08月11日 22時58分15秒 | シナリオ

 よく頭の中で〝キャラが動き出す〟と言われますが、本日やっとそれが自分にも舞い降りてきました。
 しかし、予定していた設定のキャラクターと違う……。
 一種の妄想だから――予想していたのと違うことがあります。

(え? そういうキャラだったの……?)

 と、自分自身で戸惑うこともしばしば。
 企画のメモに書いていたキャラクターと性格も変わってしまい、私の頭の中で暴れ回ってくれました。

 さて、どういうキャラだったかというと……。

 主人公は、双子の男女で、姉と弟。
 彼らの母親が亡くなり、姉は弟の母親代わりを兼ねていく。
 母親の遺言で、弟のことを頼まれたからだ……。

 姉と弟でありながら、運命的な縛りが2人の絆を強固なものにしていく。
 そして、近親相姦的なラブ要素も取り入れた危ない方向性も隠し味として存在する。
 ちなみに、この巨大ヒロイン物は18禁指定ではありません。
 そのものを描くのではなくて、遠回しに匂わせたり、あるいは開き直ってスレスレのスリル感を出すとかになります。

 おいおい、そうだったのかよ……??

 今までロジカルに組み立てをしてきた企画でしたが、ここに来て、頭の中で動き出した〝キャラたち〟によって、ひっくり返されてしまったような気分です。

 これを採用すべきかどうか……。
 戸惑いは、まだ続いています(笑)。

 姉のキャラクターは、『まどか☆マギカ』でいうと、巴マミと朱美ほむらを合体させたような性格。
 マミ先輩の面倒見がよくてやさしい面がありながら、弟がピンチになると鬼のような形相で、容赦なく敵を叩きつぶす。巨大ヒロインとしての力を行使してしまうわけですな……。
 そんな二面性のあるキャラとして登場。

 さらにワルぶりたい年頃の弟(姉に対してツンデレ)と会話するイメージが、頭の中を駆け巡りました。


 ……これでいいのかどうか、まだちょっと判断つかないけど……ひとつの方向性ではあります。
 実際に、キャラクター設定や家庭環境などで迷っていた部分が、このイメージの方向性に沿えば、一気に解決するのです。
 そんなオマケまで付いてきたのには笑いました。


 良いことずくめな感じの方向修正ですが、もう少し練り込んでみたいと思います。




『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を観てきました

2014年08月08日 23時31分53秒 | 映画・ドラマ
 トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を観てきました。

 面白かったです。
 輪廻転生をテンプレートにした作品は、最近だと『まどか☆マギカ』の暁美ほむらのエピソードが記憶に新しいんですが、まさにその〝ループ設定モノの面白さ〟をたっぷりと見せてくれました。

 原作は日本のSF小説で、よく出来たストーリーです。
 アクションを余すところなく、いっぱい詰め込むために作られたストーリーと言っても良いくらい、畳みかけるテンポの良さで引き込まれていきます。構成も見やすいよう組み立てられていますね。

 見所は、RPGのキャラ風になったトム・クルーズです。
 最初はレベルも低く、臆病者で戦場から逃げだそうとする兵士で、とても情けないのです。カッコイイ人がビクビクしている姿はとても新鮮で、いくら逃げようとしても運命に巻き込まれていくところのリアクションが吹き出してしまうくらい面白い(トム・クルーズが本当にオロオロしているみたいに芝居がうまいから余計に!)。

 しかし、それが何度もループすることで学習し始め、やがて目標達成に必要な訓練を積み、レベルアップしていきます……この過程が観ていて、ゲームをプレイしているかのように楽しいのです。
 後略しにくいダンジョンで、「もうダメだ!」というときに、思わずリセットボタンを押して、ピンチになる前から再開してしまうことを、私はよくやってました。
 そうすることで、だんだんとダンジョンの構造を覚え、どこに罠が仕掛けられているかもわかり、できるだけヒットポイントが減らないコースや行動を選択し、またマジックポイントの消費を抑えるよう節約しながら進んだりしていました……と、そんなゲームプレイを思い起こさせてくれる映画だったのです。
 例えばシューティングゲームでも「このボスキャラは、右に2コマ動いて、このタイミングの攻撃を避けて……」と、クリアの方法を覚えていったものでした。そんなゲームに熱中していた時代の記憶を呼び戻してくれたのです。

 あまりいろいろ書くとネタバレになるので、この辺にしておきますが……噂では、これだけ面白い映画があまりヒットしていないとか。
 それが本当なら、何とも残念なことです……。
 面白い映画は報われて欲しいものですね。



 ……さて、話は変わって。

 企画中の巨大ヒロイン物……なかなかヒロインのキャラクター設定が固まらない……と言いますか、候補がいくつも出てきて決めかねているので、先に3Dモデルのひな形でもモデリングしながらイメージを固めていこうかと思っています。
 そのうち、ここでもその過程の画像を載せていきますので、どうぞよろしくお願いします。


やり遂げるには……自分に誓うこと!

2014年08月07日 12時37分47秒 | シナリオ
新しい仕事のお話などで、すっかり企画が中断したまま……個人制作の一番の壁であります。
こうやって企画そのものの内容を忘れていき、ついでにモチベーションが下がってしまう……。
よくある話です。

私は昔、自主映画を撮っていましたが、どれほどの企画をポシャらせてしまったことでしょう。
中にはヒロインの女優も決めて、撮影している間に、中断が長くなって、そのうち撮る意欲を失ってしまった、なんていう無責任なこともやらかしてしまいました。
そのときの周囲の冷ややかで、呆れたような視線……今思い出しても恐怖です。
友人もたくさん失いました。

ゆえに、現在は言い出したことは最後までやり遂げようと自分に誓いました。
もしこのプロジェクトが頓挫したときは、そのときはもう私は、この世いなくなっているとき(いや、入院でもしていなくなりかかってるとき)だろう……というくらい、やり遂げたい企画であります。
というわけで、他のことで忙しいときは、何か雑談でもと思ったのですが……ネタがない。

……という言い訳を書き込みに来ました(笑)。



特撮自主映画

2014年08月03日 08時30分10秒 | 映画・ドラマ
いやぁ、驚いた。
さっき知ったのですが、こういうドラマが始まったそうです。


ドラマ24『アオイホノオ』

時代は1980年代……。
舞台は大阪芸術大学。
漫画家、アニメーター、映像作家……今をときめくクリエーターたちが「まだ何者でもなく、熱かった日々」を描く青春ドラマ。
ガイナックスの庵野秀明監督やら、赤井孝美監督らがそのまんま出てる(笑)。
原作は島本和彦氏の同名漫画『アオイホノオ』。

のちに『エヴァンゲリオン』やら『星界の紋章』を作る人たちの青春時代……こういうのがテレビドラマになるとは!


私としては、特に衝撃的だったのは『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』です。
自主制作された8ミリ映画だったのですが、すごく本格的でした。
地球防衛軍の基地がちゃーんと作ってあって、隊員服もオリジナルで揃えてある。
基地の外観、マッドアローなどの乗り物、民家などのミニチュアはすべて紙製なのですが、一見して紙に見えない。言われて初めて「ああ、そうかも……」という作り込み、塗装の素晴らしさだったのです。
ドラマもハードで、怪獣バグジュエルを倒すために核兵器を使おうとするなど、実相時監督を彷彿させるカメラアングルで撮られた内容は、自主制作映画が陥りやすいチープさを、かなり回避していました。もしこれで、出演者たちの演技力までもが高かったら、上質な深夜のテレビドラマとして通用したほどでしょう。

それなのに、肝心のウルトラマンが……庵野監督の顔出し(笑)。
このギャップが良かったんだと思います。
ウルトラマンは、こうあるべきだという先入観を見事に打ち破ったという意味で。
つまり……ウルトラマンになりきる芝居が良ければ、たとえ素顔のままでも、立派にウルトラマンに見えるんだということだったんですね。
最初に見たときは、なかなかその考え(作品のコンセプト)を受け入れられず、「いや、ウルトラマンはFRP製のマスクをかぶってないとダメなんだ、私はあのマスクが好きなんだぁぁぁ!」と、頭でわかっていても、体が受け付けないというような(笑)、そんな状態でした。今は若干、心も広くなったというか、視野が狭いままではいけないと思えるようにもなりましたが……。

ほかにも『ダイコンオープニングアニメ』や『愛国戦隊大日本』など、衝撃的な作品は多いのですが、私はそのあとに彼らの実力を認めた株式会社バンダイの出資によって制作された『ヤマタノオロチの逆襲』も、なかなか好きです。

『八岐之大蛇の逆襲』赤井孝美監督作品。(正式タイトルは漢字のようですが、ここではカタカナで書きます)

これは、のちの平成ガメラシリーズを手がける樋口真嗣監督も特技監督として参加していたそうで、随所に平成ガメラシリーズに受け継がれていくテイストが散りばめられています。例えば、晴天の野外に組まれたミニチュアのオープンセットなど。帰ってきたウルトラマンでも、その野外のオープンセット(鳥取の砂丘にミニチュアオープンセットを組んだそうです)がありましたが、ヤタマノオロチではその量も規模も増え、ラジコンのミニチュア戦車がアーケード(商店街)の中を走るという細かい芸まで見せてくれていました。

さすがバンダイが出資しただけあって、セットもミニチュアも豪華になっている……。
好戦的な自衛隊も面白く爆発の量も多く、また特筆したいのはヒロインが怪獣を操縦するという、エヴァンゲリオンの原型ともなったスタイルでした。最初は事故で怪獣のコックピットに取り込まれ、やる気のなかったヒロインが自衛隊の攻撃にだんだん腹を立て、反撃しだすという、この「女は感情的になるとコワイ」がストーリーに妙にマッチしていて、大ウケしてしまう展開でした。

また自衛隊の組織論も面白かったです。現実のそれとは違って、コメディタッチにアレンジされてると言いますが、たとえばトップの命令が、現場に伝わっていく過程で徐々にズレていって、微妙に変わってしまうあたりなど、日本の組織論を皮肉っているみたいで、そこも面白かったです。この辺の組織論は、のちに『パトレイバー』にも受け継がれて行ってる感覚なんじゃないかなと、勝手に想像したりしています。

ヤマタノオロチは正確には人が乗り込んで操縦するロボットという設定(着ぐるみのデザインも、ロボットっぽさと怪獣的な皮膚感の合体のよう)でしたが、作品の演出や雰囲気は怪獣映画そのもので、見ていてロボットだということを忘れさせるくらいでした。ですから、怪獣映画としても良作だったと言えます。

しかし宣伝があまりなされなかったのか、『ヤマタノオロチの逆襲』は思ったほど話題にならず、伝説の作品と化していったような印象もします。
まあネットのない時代でしたから、よくわからないですけど……。

でも……こうした時代に隠れた作品が、のちの有名になっていく作品の基礎(作品スタイルの実験)になっていたんだと思うと、感慨深いですね。