テレビにボクの学校が！

今日は夕方から　スイミングスクールに行く日です
昨日　佐世保で同じスポーツクラブの大変な事件がありました
じいちゃんは　注意していきなさいと送りました
帰りにお母さんが大分上手になったねと　ほめました　
じいちゃんが　カツ丼をつくって待っていました
食後　じいちゃんの部屋でテレビをつけました　　手話放送がうつりました
しばらく見ていると　ボクは思わず身を乗り出してテレビにくいいりました　　ボクの学校です　　教室で　楽しそうに勉強をしている　友達や　先生が映っているのです　　テレビに鼻の頭をこすりつけてみていました
番組は終わりました
一緒に見ていたじいちゃんを思い切りけとばしました
ボクは　いちども映っていませんでした
　

オナラ

あるタウンページに１３年間人前ではいちどもオナラをしなかった女性の話しがありました　出そうになるとお腹に力をいれて止める技をみにつけたそうです
ボクは人前でも　エレベーターのなかでも　何のためらいなくオナラを出します
音がとても大きいときもあります　　
じいちゃんはひとまえでぷーしたとき頭を軽くこつんと注意します　　デパートに行った帰りバスの中で音もなくニオイが強いのを出したとき　周囲にきずかれ　じいちゃんは　スミマセン　スミマセンとペコ　ペコとアタマをさげていました　

道しるべ

一日の学校生活も終わるころ　じいちゃんはクルマで迎えにきています今日は　ふしぎに気もちが落ち着いていました　　夕方のラッシュ時で渋滞にあっても窓の外をおとなしくながめていた　　じいちゃんはボクが無益なしげきを受けないように随分と気を使っていますそれでもパニックになることがあります　なぜなのか　ボクがわからないときもあります　　じいちゃんはどうしてよいかわかりません 下手な手話で　わかった　わかった　おりこう　おりこう　ボクを大好きだと　あの手　この手で落ち着かせます　 はては　なんでわからないのかと　はげしくおこります じいちゃんは　ボクの将来を悩んでいます　ボクはひとりで世の中を歩けるだろうか　　まわりの理解と支えがないと転びそうな気がします

じいちゃんはボクの道しるべをしっかり築かねばならないとない知恵をしぼりだそうともがいています

　

 

 

曇りのち雨のち嵐ときどき晴れ間

ボクは迎えに来たじいちゃんの車の中で　蹴ったり　叩いたり　するのを　習慣にしてしまった様です
今日も　信号で止まったり　渋滞で車が走らないと　急に機嫌が悪くなります　　そして　じいちゃんの顔を後ろからひっかいたり　叩いたりしました　　手がじいちゃんの左耳に強くあたりました
ガア～と耳がひびき　痛みを感じたそうです
音が聞こえなくなり　ラジオの声が二重にかさなり雑音に聞こえたそうです
多分　ボクが補聴器で聞くような感じだったのかな
じいちゃんは　なにかを思ってそうするのだろうから　手話を使って話しなさい　と　いいました
でも　ボクが手話をしても　じいちゃんはほとんどワカリマセン
結局　ボクはあばれることで心を表すしかないのかな
家に着いて　好きな夕飯のおかずをみたら　ルンルンになりました　　
　　

心が届かないとボクのきげんがわるくなる

　学校の送り迎えは　お母さんとじいちゃんがクルマでします
ボクはちょとしたことできげんがかわります　
ボクの心が届かないと足をバタバタしてあばれます
クルマを運転しているじいちゃんの頭や肩をうしろから蹴ります
ときには　顔を叩いたり　目や口をおさえたりします　手の指が
口の中に入るとトイレをなめたようなものだと　いやな顔をします
このことで　じいちゃんはほとんどおこりません
家の中で　かべや　ガラス戸を激しく蹴ると烈火のごとくおこります
お尻や　太ももをはげしく　たたきます　ボクはますます　激しさを
増します　じいちゃんも負けずにたたきかえします