丑三つに 草木も起こす 笑い声

　ボクは　今晩も　じいちゃんと一緒に寝ることにしました　
自分の部屋で　眠れず　夜中に　じいちゃんのところへ　いったのです
でも　なかなか　眠りに就きません
ちょうど　二時　草木も眠る丑三つ時　　
横にいる　じいちゃんの顔を　じいっと　みていた　ボクは　突然　大声で　ケラケラ ケラ　と　笑い出したのです
顔は　笑って　いますが　じいちゃんをみる目は　冷たく光っているのです　　　　　　　　　午前三時　やっと　ねむりにつきました　　じいちゃんは　朝食の用意のため　五時におきました
ボクは　ぎりぎりまで　寝て　やっと　起こされて　学校へ　いきました

プール熱

　体調の変化が月に一度は　決まったように　起きます
今月も　かぜの症状で　小児科に通いましたが思うように回復しません
大きな　いびきを　かいたり　鼻づまりがあるのに　鼻がでないことから　耳鼻科に　行くことにしました
プール熱といわれ　４日間通院して　点滴や　治療を受けました
１週間ぶりの登校をしましたが　通学始めは体調が思わしくなく　先生を　困らせてしまいました
ボクは　気分が　もやもや　すると　足で　人や　ものを蹴るときがあります
このまえは　自分の部屋の　窓ガラスを割ってしまいました
これまで　何度蹴っても　割れなかったのが　いっぱつで　蹴り割りました

心が通じない

　ボクの家族は　みな　カゼ気味で体調がよくありません
めったにカゼをひかないじいちゃんも熱をだしました
それでも休む訳にはいけません　
一番　早起きして　食事の用意や　買い物に　いきます
さて　今朝のボクは　少し　おかわりをして　無事　食事もおえ　学校へいく前向きの雰囲気だったのに　車に乗り込んだところから　不機嫌になり　見送りのじいちゃんの顔を　いきなり叩きました
登校前の　大事な時ですから　じいちゃんは　やさしく注意したのですが　運転席のお母さんの顔をなんども　叩き　髪の毛をひっぱるなど　心が乱れました　　　　じいちゃんが厳しく注意すると　　ボクの　火に　油を　注ぐことになりました
しっかり　話せば　わかることなのでしょうが　そこまでの　手話能力が足りません　　誤解のない　意思の疎通ができたらいいなと　思うのですが
　

将来が心配

　最近　ボクの暴力てき行動に　危惧する　じいちゃん　

学業が　遅れても　かまわない　平穏に　学校生活が送れればいいと　する　考えと　障害が　あっても　少しでも　前へ　進むべきと　努力を　求める　考え方が
あろうが　今の　ボクを　見て　むずかしいなあ～　と　唸る　のでした

何でも知ろう 勉強しよう

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上達しない、じいちゃんの手話

　小学５年生のボクは　耳と　心に　不自由なところがあります
言葉のかわりに　手話を使っていますが　家でじいちゃんと　すごすのに手話は
ほとんど使いません
じいちゃんは　いまだに　上達しないのです
そのかわり　察しがよいのです
お互い　手話を使わない元になります
　あれ！とって　おくれ　　ハイ！これですか
こんな調子です
ですから！とんでもない　行き違いが　ときどき　起ります
　

こわい夢

　ボクは夢を見た
真っ暗なところを　ひとりで歩いている
手を伸ばした　指の先さえ見えない暗闇だ
右へ　左へ　よろけながら　歩いている
どこへ　つづくのだろうか
すぐそこは　まさか　谷底では？　
からだも　こころも　ぶるぶると　震えた
気をつけるんだよ　　しっかりと歩くのだよ　　まっすぐ行くのだよ
じいちゃんの声が聞こえたような気がした
早く　明かりがほしい　　光がほしい　と　ボクは必死に願い　そして歩いた
こわい　こわい　ゆめを　見た　

その夜のこと

　その夜は　じいちゃんのふとんで寝た　
夜中に　じいちゃんは目をさまし　ボクのからだをさわった
衣服がすっかり　ぬれている　　又　やったか！
じいちゃんは　寝ているボクの着替えをした
そのとき　じいちゃんはお寝しょうでなく　寝汗とわかった　枕まで　　びっしょり濡れていた
それにしても　ひどい汗だ！　
じいちゃんは　もう一度　着替えてくれました
先生が　がんばりを褒めていたように　きょうは疲れたのか　それで頭を叩いたり
寝汗をかいたり　したのかな～と　じいちゃんは　つぶやきました　

今週もがんばりました

　今日は５月２日金曜日　　明日から　また　連休だ
夕方　４時　じいちゃんが迎えにきた
今日も　良くがんばりました　と　先生がボクのことをほめている
帰りの車の中では　静かに　機嫌よくしていた
あと　数分で家に到着とゆうところで　突如　ボクの生活習慣が出た　　　運転中のじいちゃんの頭をうしろから叩いた
じいちゃんは　痛いと　注意すると　また叩いた　またまた叩いた