夢をあきらめないで

ボクは　耳の障がい　心の障がい　があり　いま　楽しいはずなのに　いきなり怒り出したり　泣き出したり　どうしようもない　いら立ちが起こりますこれは生まれつきの運命なのでしょうか
もってうまれたものを　すべて　変えることは出きないが　日ごろの　学習や訓練で　重いものを　軽くすることは出来るはずだ
いまの　つらいものに勝る　喜びを見出すことができないものか　
ないものねだりをしても　はじまらないが　自分にできる夢をもてたらいいね
ボクの顔をみつめてじいちゃんは　こころから願いました　　

たのしい我が家

ボクは　こころがうれしいとき　声をたてて笑います
テレビを見ているじいちゃんの頭の上や　肩の上にのりふざけます
じいちゃんは首がおれるといって歯をくいしばっています
追いかけっこや　空のペットポトルをけってあそびます
歩いているじいちゃんの足をめがけてキックします　　痛い！じいちゃんが顔をしかめると　やった～　次々とシュートを放ちます
ボクのきげんが良くても　悪くても　じいちゃんは疲れます
　

じいちゃんはウンと合性がわるい

ボクは今でも　腹が立ったときなど　トイレに物を流すときがあります　本来のモノでなく　棚上の造花やアクセサリなど　流れにくいものが管の途中でつまったときは後が大変です
じいちゃんは　ウデまくりして吸引ゴムなどでポコポコしたり　鉄線を使ったりしてトイレをナントカセントイカン　とがんばります
合間に　水を流して　様子を見ますが　ドオ～と色ずいたモノが浮き上がってきます　じいちゃんの手やウデも黄色く色ずいています
昨年は　じいちゃんの大事にしていたパソコンを見るとき使う軽く　小さなウデ時計を流しました
じいちゃんは　なに糞と　針金を使って必死の救出活動をしましたが　出てきたのは　赤い造花でした
水洗は開通しましたが　時計は流れ去ったようです
じいちゃんには　ウンがなかったのです　

大事な一日

正月も半分過ぎてしまいました　　あっとゆうまです
一月はいっていく　二月はにげていく　三月はさっていく
四月はすぐにきます
出会いと　わかれの季節です
一日　いちにちを大事にしなければと思いました

足ケリ

ボクは　難聴障害と注意欠陥多動性障害で　周囲に迷惑をかけるときがあります
最近は　特に足がムズムズするようで　ちよっとした事で足けりをします
足ケリのオートマチックです　　この事は笑って済まされない場合があります
大事になる前に直そうと思わねばならないのですが　その意識すらしません
助けてください
学校での勉強も５分間位しか集中していないのではないかと　じいちゃんは心配しています　　我慢心と集中心　どう工夫したら改善できるか
今日も　お酒を飲みながら　思案するようです
ボクは　じいちゃんのお酒の我慢心を鍛えるのが先のような気がします　

お正月

正月５日の土曜日です　大好きなお客さんが今日あたりみえるのではないかと　珍しくていねいにじぶんの部屋を掃除しています
ボクが破ったふすまの紙のつぎはぎもしました　お母さんは　だれも来ませんと断言して　じいちゃんのやせ細ったハートを傷つけています
午後からボクのキゲンが悪いのでじいちゃんはもう腹が減ったのかと　早めの夕食の準備をはじめました　最初は刺身をとった残りの身のない頭と骨の鯛のあらだきと吸い物　雑煮用で残った鶏肉のから揚げにキャベツの千切り　最後に酢豚をつくりました　
ボクは　まだか　まだかとはしを握って飯台をたたいています
じいちゃんは　出来たものから次々と運んでくれました　じいちゃんも沸かしたお湯をポットにうつしボクのまえにすわり焼酎を飲み始めました　５～６パイ飲んだころ　ピンポンとなり誰かが来たようです　お母さんが誰々が見えたとじいちゃんにつげました　じいちゃんはドッキトしました　予想は的中したのです　でも　最悪です　じいちゃんはすっかり酔っ払っていましたほこりのついた座布団をベランダではたいて自分の部屋にもって行き　お客さんに玄関先でどうぞ　どうぞ　といっています　サルの顔のようになったじいちゃんをじっとみて　お客は帰っていきました　　じいちゃんはまた焼酎を飲み始め嬉しそうにいいました　岩崎ひろみさんを若くした様だったと微笑みました　でも　二度と　微笑は　ありませんでした

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます
ボクとじいちゃんも元気に新年を迎えました
今年は　少しは賢くなりたいとおもいますが　なかなかそうは問屋は卸してくれないようです
元日の朝　早速じいちゃんの机の引き出しからお金をとりだしハサミできりえをしました
ボクは　新聞やチラシを細長く手でさいたり　細かくちぎったりするのが好きです
ストレス解消にしかたがないとじいちゃんはあきらめて　ときにはブツブツいいながら朝夕部屋中のかみぐずをかたずけています
じいちゃんは今年こそ　今年こそは　と期待と願いをこめて手をあわせていました