声と心が届かない

難聴児で重複障害の孫と祖父との生活日記。

希望

2008年02月28日 08時39分24秒 | Weblog
余生少ない じいちゃんには ボクのことが 心配のようです
障害があっても 健常であっても この世に生まれた 立派な人間だ
明るい こころを もち続けたら 人生も バラ色だ 流す 涙も 希望に変わる

 じいちゃん自身を励ましているのでした 

散歩のつもりで家出

2008年02月21日 15時21分24秒 | Weblog
ボクは 外を歩くのが好きです
建物や扉に興味があります     黙ってそっと家を出ますのでじいちゃんやおかあさんは 大変なおもいで探します
2年前のことです
ボクはじいちゃんのすきを見て 家をとびだしました
じいちゃんは 急いで あとを追いかけましたが ボクの姿はみつかりません
家々の玄関や 庭先を走ったり 車を使ったりして さがします
ボクは そのとき ふたりの男の人に 連れられて町内をぐるぐるとドライブをしていたのでした
じいちゃんが必死に探している姿を車の中から なんども見ていました
でも ボクの声が届きません
ゆっくりと走っていた車に じいちゃんは大きく手を上げました
小学生の男の子を見かけませんでしたか  運転していた人が車からおりて 後ろのドアをあけ この子を見てくださいとじいちゃんに言いました
そこには もうひとりの 若い男の人の横に ボクが座っていました
ボクは警察に保護されていたのです
おまわりさんは言いました 保護した現場を確認してください
若いおまわりさんとボクとじいちゃんは3人手をつなぎ 歩きました
赤いランプをつけたパトカーがゆっくりと後ろをついてきます
ときどきパトカーをふりむきます  おまわりさんはボクの頭をなでながらニコニコします  なんだか 楽しくなります
ナンだろう 近所の人たちがこちらを見ています   車で行きましよう
再び パトカーにのることになりました じいちゃんも一緒です
ボクは ウキウキしています 
じいちゃんは 渋い顔をして ボクを引き取る為の書類を書いていました
 


体調がよくないボク

2008年02月14日 12時28分48秒 | Weblog
ボクはからだの調子が悪いのか つかれると 学校でも教室や 廊下でゴロリと横になります
表情はつらそうには見えません    そのうち こころがムズムズしてくると
急に 走り出したり 人や 物をキックします
送り迎えの車の中や 家のなかのかべなどを キックボクサーのようにケリまくる時があります  じいちゃんは烈火のことく怒ったり 悲しそうに 困り果てた顔をして 黙っているときも あります
最近は 悪いことをしたボクを 無のこころにでも なったかのように なんの
感情もだしません 
じいちゃんは どうして よいのか わからなく なっていたのでした


2月4日立春です

2008年02月04日 09時56分20秒 | Weblog
春はななみの 風の寒さや
音も 歌詞も 怪しげに じいちゃんは歌っています
今日は 立春です
冬の寒さは まだまだ つづくことでしょう
この 時節かぜがはやっています  きのうは カゼ気味で 体調があまりよく
なかったので 夜は じいちゃんの センベイふとんにもぐりこみました
湯たんぽをいれたり 夜中になんども 額や 背中に手をあて 寝冷えをしないように 体調をきずかっていました