ダブルバズーカアンテナは簡単で気に入っているアンテナですが、よく寸法とかを聞かれるのでメモ書きを作っておきます。
動作はダイポールアンテナと同等だと思いますがエレメントに同軸ケーブルを使うので帯域が広くなったりします。また直流的に導通なのでノイズにも強いかも。
この寸法で、21MHz、28MHz、430MHz、1200MHzを作って使っていますがいまのところうまく動作してます。
なお、短縮率はむかしにディップメータで測定して使いましたが最近ではアナライザで測れるものもあるかも??
まあ、短縮率はそれほど正確でなくてもよかったような気がしてます。安い同軸はごさが多いので有名メーカのものなら上記の数値でOKだとおもいます。
ダイポールと同様にHF帯の場合は設置場所によって給電点インピーダンスが変わるので逆V型にして使っていますが、28MHz用では横コンでCW帯(28.05)とSSB帯(28.6)の両方でSWR1.5以下になってます。
430や1200MHzではエレメントが太いせいか全体帯域でSWR1.1以下になっていたと記憶してます。
給電点にバランを入れるのが正解かもしれませんが私は入れていません。
ダブルバズーカにはクロス型以外にもストレース型やいくつかのバリエーションがありますがネットを検索すれば出てきます。私は図の結線のものが好きなのでこれ以外は現在使っていません。
実際のアンテナの形状です。
1200MHz用
ハンディ機用にBNCコネクタにしてますが適度に硬さがあり使い勝手はいいです。
430MHz用のダブルバズーカ
5DFBでつくったものでこれも適度な固さがあるので適当な場所にビニールテープ程度で止められます。
28MHz用のダブルバズーカですが、3D2Vを使っています。
設置場所や角度によってインピーダンスが変わるのでエレメントの最後のところを丸めるようにして微調整してます。
これは普段使っていませんが横コンの時だけ保土ヶ谷から使っているアンテナです。
適当な同軸の切れ端等で作ってしまったものなので。
1200用のものは5DFBで作っているので先端の髭の部分が短くなっています。
中央部、先端部ははんだ付けした後は強度と保護のためダイソー等で売っている充填剤(エポキシの充填剤のようなもの)で固めただけです。接続部分はすべて直接はんだ付けなので特に面倒なことはありません。
後で外すことはできませんが強度もよくロスも小さいと考えています。
簡単な割には気に入っていて何年も使っていますが経年変化もないようです。
電波教室での実験に使うため、数十年ぶりに430MHz帯アンテナを試作しています。
先ずはOMのサイトを参考にダブルバズーカのラジエターを作り、
以下のサイトを参考に同軸シュペルトップバランを作って接続しました。
http://w1.avis.ne.jp/~rmy/hn_qd.html
反射器と導波器をつける前にラジエター単合で手元にあるSWRメーターを使って測定すると1.5を若干上回る値を示しました。
同調周波数を調べようと、使い方がよくわからなくて眠らせていたnanoVNAを取り出してSWRのグラフを表示してみたところ380MHzあたりで最低値を示しました。ダブルバズーカエレメント両端のヒゲ部分を少しずつカットしながら調整すると433MHz近辺でSWR最低値を示すようになりました。
S11パラメータ表示のインピーダンス53.79+J1.203Ωと位相90°/16.9°がそれなりの値なのかトンデモナイ値なのか勉強不足のためさっぱりわかりません。
>430MHz用ダブルバズーカ作りました... への返信
誤字ありましたので訂正します。
7行目:誤「ラジエター単合で」
正「ラジエター単体で」
>430MHz用ダブルバズーカ作りました... への返信
雑なメモですいません。
ダブルバズーカアンテナはアパマンの私の中では最適なアンテナで気に入っています。ただし、性能的にはダブレットなのでそれほど期待はできませんが。
そちらのアンテナはちゃんと測定されているのでたぶん十分だとおもいます。もっともアンテナの性能は設置場所によるところが大きいともいます。
またこちらに来たときは寄ってみてください。
ゆっくり成果等をお聞きしたいと思っています。
>to:JH6EBR... への返信
ume599さま、返信ありがとうございます。
経過報告です。
ダブルバズーカのみで調整した時には433MHz付近でSWRは1近くまで落ちたのですが、反射器、導波器を付けると調整にかなり手間取りました。共振周波数が低いのでエレメントをカットすると共進周波数はあまり変わらずにSWRが上がったりとか、、、
アンテナ設計の基本知識が乏しいので、ほぼ手探り状態で調整しました。
室内で送信側に使うため、手持ちしやすいよう輻射器へ接続する給電線をブームに沿って反射器方向とクロスして真っすぐ後方へ持ってゆくとSWRが大きくなりました。給電線をブームと垂直方向へ出して反射器とできる限り離隔を取るように大きく弧を描いて後方へもって行くとSWRはかなり低下しました。
導波器と反射器は5D-FBケーブルをそのまま切断しただけのものを使いました。エレメント長はネットで公開されている製作事例を参考にして、エレメント間隔は手作りの簡易電界強度計のアナログメーター(ゲルマニウムダイオードで倍圧整流)の振れが最大になるよう調整しました。
nanoVNAに表示されるSWRと共振周波数とインピーダンスがなかなか期待する値にはなりませんでしたが試行錯誤の末、SWR=1.3、インピーダンス=42.45-j7.62Ωとなったところで一旦諦めました。後日加工精度を上げて作り直そうと思っています。
ちなみに、電波実験装置は片端にダイポールアンテナを接続したNゲージ線路に豆電球を付けた台車を乗せ、近くから電波を送信すると線路に定在波ができ、レール上の豆電球の位置によって明るく光ったり、光らなかったりすることで、電波が波であることを示すというものです。説明を省略していますが時間的制約もあるため見えない電波を視覚的に見せることでそれらしく見せています。電波適正利用推進員協議会長崎支部でやっていたのを真似させて頂き佐賀県でも行っています。現状では1セットしか無いので不測の事態が生じたときのために今回予備にもう1セットを作りました。
30年ほど前に5素子八木アンテナの輻射器をダブルバズーカにしたものとHB9CVにしたものを作って実運用していましたが、その時の製作資料を紛失してしまったので、今度はアンテナシミュレータソフトウエアなども活用して作り直せれば良いなぁと思っています。
なおブームは細長い木の棒に耐候性のある熱収縮チューブを被せて使っています。ブームだけは30年間直射日光と風雨にさらされてもほとんど劣化していません。
>430MHz用3エレメント指向性アンテナ作りました... への返信
一般的に反射器や導波器を付けると給電点インピーダンスは変化してしまいますので何らかのマッチング機構が必要になってきます。
まあ、結果的に何とかなったようでおめでとうございます。
いろいろ実験してみてください。