海月美紗のおでかけ日記

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10月13日(日)丹内山神社~荒脛巾大神の巨石

2024年10月14日 | 神社仏閣

相馬から花巻までは約230km、高速を使って片道約3時間。

「神様の御用人9・10」

この本のこの石に会いたくて

国之常立神の正統眷属である黒龍ならば、山の神々を止められる。…先導した阿字加に続いて、黒龍たちが到着したのは、山麓の斎場だった。

苔むした二つの巨石が薄闇に沈み、薄青色の花がここにも群生している。

右側にあるややいびつな長方形の岩は、地面に向かって斜めに突き刺さったようになっていて、一方の角がそびえる山のごとく天を向いていた。

左側にある薄い板状の岩は右側の岩にもたれかかっており、人が一人通れるかどうかという隙間が空いている。

いや、おそらくは、この巨石を真似てあの塚を作ったのだろう。ここを依り代として降りることは幾度もあったのに、黒龍は初めてそのことに気づいた。

黒龍は、音羽の骨を山麓の斎場の、その奥にある山肌に横穴を掘って埋めた。ここならば寂しくはないだろう。祈りにくる皆とも会えるし、神の依り代となる巨石を経て、音羽にも祈りが届く。

鹽土老翁神に後を任せて、穂乃香と聡哲の案内によって良彦たちが連れて来られたのは、本殿裏に荒脛巾神の依り代となる巨石がある、あの社だった。

『どこぞの鳥が、種を落としたか…』巨石の上で枝葉を伸ばす木に目を向けて、荒脛巾神が小さくつぶやいた。

『私がここを訪れたときも、あの木はなかったように思います』聡哲がそう告げるのを聞いて、田村麻呂が驚いたように彼を振り返った。

あたりは厳かな雰囲気で、一面に咲いている荒脛巾神の青い花が見えるよう…

下手に感想を書くよりいいと思って、文章は「神様の御用人」からそのまま引用。また9·10巻を初めから読み直そう!

人間の命など、

季節ごとに舞い散る木の葉と同じ


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