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押雄神社(おしおじんじゃ)は南相馬市原町区北新田に鎮座。行方郡延喜式内社八座のうちの一座。旧社格は村社。
御祭神:天之押雲根命(あめのおしくもねのみこと)
社号標と鳥居、扁額
神橋
拝殿の前に1対の狛犬。昭和18年(1943)12月8日の建立。「必勝祈願」と読める。太平洋戦争の真っ只中…
拝殿に向かって右側は吽像の玉取り
左側は阿像の子取り
3段カールとレースの襟のようなたてがみ、真っ直ぐに伸びた尻尾の両脇に3つの渦巻き。既視感。これは相馬の小泉八坂神社の狛犬ととてもよく似ている。
頭の上でピンと伸びているのは、耳? 小泉八坂神社の狛犬より彫りはやや深い。
子獅子のふにゃっとした表情!
龍に縁取られている拝殿の扁額
向拝下の彫刻
拝殿右側阿形の木鼻
拝殿左側吽形の木鼻
流造の本殿と木鼻
社殿は小高い山の中腹にある。木立の向こうに田んぼが広がり、その南側には新田川が流れる。
市街地から離れた集落にある神社だが、社殿の彫刻の立派さに思わず唸ってしまう。鳥居はしっかりと補強され、参道も境内もきちんと整備されている。気持ちがいい。境内に植えられている木は桜だろうか、暖かくなった頃にまたお詣りしようと思う。