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高座神社(たかくらじんじゃ)は南相馬市原町区、押釜地区を流れる川のそばの丘陵地に鎮座。旧社格は郷社。行方郡延喜式内社八座のうちの一座。
社号標、鳥居と扁額。「延喜式内 郷社 髙座神社 平孟胤 書」とある。
参道の階段下にまだ新しい狛犬。「平成十年 金婚記念」と銘がある。金婚を迎えて狛犬を奉納… うらやましい限り。
阿像は玉取り、吽像は子取り。
参道の石段
参道途中の灯籠。昭和9年の建立。
階段を上がりきった所に、登ってくる人を見下ろす感じで狛犬が鎮座。
阿像は玉取り、吽像は子取り。
大きな鼻、鋭い牙、奥まったギョロ目、迫力のある大きな顔。
流れると言うよりは、束になってうねっているようなたてがみと尻尾、走り毛。体もがっちりとしていて力強い。
「紀元二千六百年記念」と銘があるので、昭和15年(1940)の建立か。狛犬と台座の風合いが異なるような気がするが…
拝殿と扁額
社殿の中に掲げられている扁額。平孟胤(たけたね)は相馬家31代当主。鳥居の扁額はこちらの文字を写したか…
本殿。覆屋の中に木羽葺流造の本殿が鎮座しているということ。
御祭神は伊志許理度売命(いしこりどめのみこと)。天岩戸神話で天照大神を岩戸から誘い出した八咫鏡(やたのかがみ)を作った神様。
石碑
境内に建つ灯籠
境内の西側に空き地が広がっていた。山を開墾して畑にしてあるんだろうか。
社殿のまわりは杉林、きちんと枝打ちがされていて下草も刈られている。境内は静かで程よく明るい。たくさんの灯籠が奉納されている。歴史があり、人々から大事にされている神社なんだと思った。