ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

長竿ふんわり釣法

2023-05-24 15:38:32 | フグ
2023.5.20(土)

大洗 光来丸


とある、
釣りのない週末、

カレンダーの前で、
次は何を釣ろうかと、
にやけた顔をしていましたら、


妻が、
『今年はあまり釣っていないね。』

と、
言いました。


あれ、
珍しく優しいこと言うじゃないか。


ふと、感謝の気持ちが湧き、


『いやいや。けっこう行かせてもらっているよ。』


と、
最大限に優しげな声で
返答したのです。


ところが、
微妙な空気が2人の間を流れ、

返ってきた言葉は、


釣れないねってことだよ。最近、釣れてなくね?イカ1杯、1万円とかじゃね?』


釣りに行ってないね…じゃなくて、
行っても釣れないね…か(笑)


確かに、
振り返りますと、

1/9……タコ0杯
2/4……タコ0杯
2/12…スミイカ1杯
3/4……マルイカ3杯
4/1……アオリイカ2杯
4/16…ヤリイカ1杯
5/4……アオリイカ0杯


7回行って、計7杯。
本当だ。
イカ1杯、1万円(笑)


今回も、
釣果よりは、ネタ優先。
釣れなくてもいいから、
ウケ狙い、


『長竿ふんわり釣法』をします。
『死んだイワシ釣法』を長竿でやるだけです。

『死んだイワシ釣法』ってなんだよって話ですが、


昨シーズン、
たまたま大当たりした、
向こうアワセ釣法です。


空アワセしませんので、
タイム釣りとは違い、
勝手にフグが掛かるまで、
上下にゆっくり竿を動かすだけ。


死んだイワシがゆっくり沈んでいき、
海底に着いてすぐ、
海流に巻き上げられ、
フワ〜ッと浮き上がり、漂い、
再びゆっくり沈むイメージです。



実際には、
死んだイワシは使わず、
アオヤギを使います。
詐欺のようなタイトルです。


長竿は3.5m。
アオリイカ用で、
オモリ10号でビヨンビヨン。


オモリ30号でフグを掛けたら、
満月のようにしなるでしょう。
想像するだけで、
ぐふふふふ。



長竿がうねりを吸収し、
仕掛けが安定することで、
ひょっとしたら、
やる気のないフグに効き目があるかも…なんて下心もあります。


30号背負える?
手返し悪くない?
船長に叱られない?
掛かっても分かんなくない?


なんて心配もありますが、
ま、
やってみます。



1:30
起床。

あらら。
風が吹く予報に変わっている…

そして外は雨の音。
おかしい。
止んでいる予報だったのに…




4:00
到着。


むむ。
客5人ポッキリ。

A席…私。
B席…中乗りIさん。
C席…知らない常連の方。
D席…師匠のMさん。
E席…竿頭写真でよく見る常連の方。
F席…よく会う常連の方。


『今日は貸切だから(笑)』
船長、笑っていますが、
切なすぎます…



ヤリイカ釣れなくて、
フグ初日なのですが、

太客しか集まりません(笑)


風予報の変化に、船長も驚いていて、
『早上がりになるかも』
とのこと。


南の大竹沖へ。
スタートフィッシング〜


長竿、
や・り・づ・れ・ぇ・


この竿を普段使っている、
小田原の浅瀬とは違い、
うねりをかわすため、
無駄にクラッチを切る羽目になりました。


底立ち取れても、
竿が柔らかすぎ、
海底から引きはがすとき、
グニャーンと竿を絞り込んで、
ようやくオモリが浮きます。

何やってんだか(笑)


海が悪いです。

風で船が流されるのか、
潮でもっていかれるのか、
ラインが下へ、前へ、右へ、左へと引っ張られ、
四苦八苦。


この竿、
大洗では、
ベタ凪でしか使えません。



大きなうねりが入って、
底がかき回され、
海底の沈殿物が舞い上がり、


冷たい底潮が入り、
活性すこぶる低く、
エサが無傷。
ていうか、フグ、いるの?


いや〜
まいったな。


全員釣れません。



Mさんの電動巻き上げ音がして振り返っても、
仕掛けを入れ替えているだけ。


『電動巻いているから釣れたのかと思いましたよ』と、
イジると、


『広く探ってみようとしただけです。私も後ろを見たら、竿がブチ曲がっているので釣れたのかと思いましたよ〜』
とな。


一本取られました。



6:48、アナウンス。
『北へ走ります。ちょっと長めに走るかも知れません。』


釣れている情報でも入ったのでしょうか?


Mさんと2人、
舳先のお立ち台に座りますが、
海水が降り注ぎます。
更に海が悪くなってきて、
ケツも宙に浮きます。
怖っ。


ふと、
古い記憶がよみがえりました。


18年前、

キンメ・オニカサゴリレーの仕立。
幹事は私。


乱暴に飛ばす船で、
腰を強く打って、
その日を最後に、
釣りを止め、
仕事まで止めてしまった方が出てしまいました。


あれ以来、
幹事はしていません。



アナウンス。

『前の2人、後ろに下がりましょうか。腰を打つと、危ないので。』


は〜い。
そうっすね。


そそくさと屋根付きデッキに避難。
だいぶ楽。
早く来れば良かった…



再びのアナウンス。


『今日は上がります。全額返金いたします。今日はまことに申し訳ございませんでした。』


船中0でした。



帰り際、

『船長、フグの群れ、探しておいてくださいね〜』



ナメたことを言う私に、

『はい。分かりました。探しておきます。でも、フグはこの時期、まだ群れを作っていないんですよ(笑)』
とのこと。



帰宅。

妻に強めに言われました。
『クーラー、小さいのにしなよ。』


私、
『……………。』


8回で7杯の男、
何も言えねぇ…




死んだイワシ釣法

2022-07-20 22:49:54 | フグ
2022.7.18(祝)

大洗 光来丸


前半は砂利場(タコ場)を攻めました。大洗港から直ぐの真沖です。


アナウンスが入ります。

「はい。ではここからやってみましょう。ここはタコのポイントです。」

続いて、

「フジツボが引っかかります。フグのアタリとカン違いしやすいですが、違いを見きわめると釣果がアップします。」

ふ〜ん、ふむふむ。



ぽつらぽつらと釣れ始めましたが、小型フグばかりで、テンション下がります。


ちなみに、今日は右舷ミヨシです。




再び、アナウンス。

「昨日この場所は、アオヤギよりエビの方が良く釣れました。エビの方が良いですよ。」


ははぁん、どうりで。


となりの人は、エビで絶好調です。大量のアルゼンチンアカエビを持ち込んでいます。


4~5本チラシ針が付いたカットウ仕掛けで、チラシ針を咥えた小型フグをバンバン釣っています。


後で聞いたのですが、専門はアカメフグ(正式和名ヒガンフグ)とのこと。

この日、1日を通してチラシ針だったのはアカメフグで使い慣れているからなんですね。


定宿は忠彦丸で、年間パスポートを買っていて、乗船料半額とのこと。どうりで、上手いわけです。

この先、【アカメ名人さん】と書かせていただきます。


エビは7~8匹、サービスで配られます。アオヤギは高騰しているので、欲しい人は別売で買います。

追加エビ500円、赤貝700円、アオヤギ1,500円です。
アオヤギお高いですが、たっぷり。40~50匹釣る分はあります。


アオヤギからエビにチェンジすると、おおおおお〜フグの寄りっぷりがぜんぜん違います。直ぐに食いついてきます。

食いついてこない時≒エサがない時です。


しょっぱな、アカメ名人さんに差をつけられましたが、必死に後を追いかけます。


ちょっと手応えある重さのが掛かりました。フグじゃないな。タコっぽいな。うっしっし。ところが、10m程巻いたところで、無念のバラシ。


タコの気がしてたので、すぐさま仕掛けを底に落として、最初のシャクリで、ズン。
うっしっし、してやったり。

タコちゃん、エサに執着し過ぎちゃいましたね。

写真は13匹。
大きめのバケツとはいえ、スカスカです。


残り時間半分で、移動宣言アナウンスが入りました。前半14匹でした。大型フグのポイントに行ってくれ〜




後半は砂場を攻めました。
10分北上しただけの那珂湊港の真沖です。


アナウンスが入ります。

「ここは砂地です。アタリは遠くなっちゃいますが、釣れれば大型フグです。」

よっしゃ。



続いて、

「昨日、ここはアオヤギしか食いませんでした。エビでは全く釣れなかったです。全くってこともないですが、エビは食いません。」

ふ〜ん。


前半、お土産を確保し、後半は大型フグを狙わせるという作戦ですね。


しばし、シーンとした時間が流れましたが、となりのとなりのお兄さんがジャンボフグを上げました。


おおおおお〜いいね〜
大きいのいるよ、いるよ〜
テンション上がります。


私にも中サイズのフグがぽつらぽつら釣れ始めます。


中乗りMさんがフグを捌き始めました。私、現在18匹です。


小型フグが多く、白子は少なめでした。白子は食べ飽きていたので、アカメ名人さんに引き取っていただきました。

今日イチ大きな声で喜ぶアカメ名人さん。良かった〜


中乗りMさんとアカメ名人さんの会話が聞こえまして、どうやらフグ18匹のようで、私と同点です。


先月のフグ釣りは、教科書どおりのシャクリ(空合わせ)を丁寧に愚直に続けました。
船中10~30匹、私は17匹でした。
イマイチだな。竿頭にダブルスコア食らっているやんけ。


教科書(主にYou Tube)はもういいんじゃ〜


というわけで、きよ丸の中乗りさん(仙人)の釣り方を今更ながら真似してみます。
6年も前、竿の動きを目で盗んだだけなので正確に再現できるかどうか疑問ですが。


仙人は、船の先っちょに腰を下ろし、ギーコギーコと、櫓を漕ぐように、ゆっくりと竿をアゲサゲしていました。

シャクリとか空合わせとかそんな動作は全くないのに、ハイペースで釣るんです。しかも、竿先を全く見ていません。船内を見渡しているので、後ろ向きなんです。

常識破りにも程があるってもんです。


仙人は私にこう教えてくれました。

「竿なんて見なくても、アワセなくても、フグは7~8割、向こう合わせで釣れるよ。」


奇抜すぎて、いままで試さなかったのですが、今日こそ試します。竿先を見ながらですが。


そういえば、竿先を下げたとき、仕掛けは着底していたのかな?
着底していただろうな。いや、分からないな。聞いとけば良かった。

着底させるにせよ、しないにせよ、下でステイはしてない記憶です。が、ま、ほんの1秒ほど着底させ、ゆっくりふわ〜り、竿先を持ち上げます。あくまでも、ふわ〜りと。


野毛屋の健太郎船長が言う、エビが跳ねるようにでは前回と同じなので、決して跳ねないように、ふわ〜りと。


そう、


死んだイワシが海底近くを漂い、着底するやいなや、海流に巻き上げられ、再び漂うのをイメージしましす。海の藻屑の如く。


フグには勝手にカットウに絡まっていただきましょう。


名付けて、【死んだイワシ釣法】。


まさかまさか、釣れました。たまたまではありません。何度もズシッと竿を止められ、ニンマリです。


当人もビビる、まさかの入れ掛かりシーンもありました。フグが勝手にカットウに絡まってくれます。


一呼吸おいて、グッ、グッ、グッと追いアワセを入れ、カットウをくい込ませ、重みを十分に確認したら、後はニヤニヤ巻くだけ。

途中経過、4匹。現在22匹。

それほどデカくはありませんが、明らかに前半戦よりサイズアップしています。


アカメ名人さんが嘆きます。
「容赦ないな〜」
「煽られまくりだよ〜」
最高の褒め言葉です。


一周捌き終えてきた、中乗りMさん、目を丸くしています。
「こんなに釣った?」
「がんばってるね〜」

ま、6匹ですが。
現在24匹。



2回目は、ほぼ白子入りでした。

「5匹白子入っていたよ。この場所は大きいフグが多くて、だいたい白子入っているよ。」とのこと。

再びアカメ名人さんに白子を引き取ってもらいます。

「どうぞどうぞ。」
「あざーっす。」


投げても投げても戻ってくる展開です。死んだイワシ釣法だけをやり続けると、程なく左舷とマツります。


遠くに投げても、1回のシャクリが大きければ戻る距離も大きいだろうから、


【死んだイワシ釣法、遠足バージョン】です。

20~30m投げては、ガッとは跳ね上げず、だら〜ん、だら〜んと寄せてきます。足元まで来たら、くり返しぶん投げます。


また連荘でフグが掛かり出しました。やることなすこと当たる日です。ヤバいな。

今日イチのサイズです。

3回目は5匹追加で、計29匹でした。
船中4~29匹。

3回目の白子も、
「どうぞどうぞ。」
「あざーっす。」


沖上がり。

あ〜楽しかった。

波崎遠征

2022-06-28 16:04:23 | フグ
2022.6.26(日)

大洗 光来丸


2日前から南西の風が吹き、
釣行日も治まらないな、こりゃ…

と、諦めかけていましたが、

おっ、ラッキー。
朝、大洗沖は凪でした。


船長、

鹿島の長岡丸、豊丸からも連絡があったそうで、
今日は鹿島の南まで走り、
ギャンブルするそうです。

はっきりと、
『ギャンブル』と言い切りました。


それもそのはず、

光来丸の直近の釣果は0~7匹。
そりゃ遠征したくもなりますよ。

賛成でーす!
南へゴーゴー!


ていうか、鹿島とネットワークあるんですね。頼もしい。

30分集合時間を早くしたのは、
遠征するからだったんですね。


4:02出船〜

行きしな、スマホで、
長岡丸、豊丸の釣果をチェック。

そりゃしますよ、どれどれ。
お〜すげ〜

長岡丸 14~53匹
豊丸   2~70匹(2隻)

『風がなければ規定数(80匹)達成できたでしょう』
って書いてありますよ。

期待が高まります。
まだ居てくれよ、フグちゃん。
今日もバリバリ食えよ〜


今日は、左舷ミヨシです。
しばらくして、日が昇ってきました。気持ちの良い凪です。

テンヤスミイカの竿を試します。
ダメならフグ竿にチェンジします。

鹿島港を通り過ぎて、ここまで来ました。
終盤、更に南下しました。

もはや鹿島の南沖ではなく、
波崎沖でしょう。


お〜

鹿島船が10隻程見えてきました。
ワクワクするよね。


船団の周囲をぐるりと旋回し、
まずは反応探しです。

旋回している間、
周りの船の様子を伺いますが、
おや?
誰もリールを巻いてないな〜
竿が曲がってないな〜

フィーバーしているんじゃなかったのかな?
静かすぎるんじゃないかな?


いやいやいや、
気のせい、気のせい。
ちらりと見ただけで、釣れているかどうかなんて、分かるもんかい!
(希望)


で、

出船から2時間経った、
6:02スタートフィッシング〜


なっかなか、
バケツに水が供給されませんでした。

こりゃ、朝からイヤな予感がするぞ。


う〜ん、ま、

釣れなくはなかったのですが、
地味〜な展開。


群れは居るけど、
フグにやる気無しってかんじ。



ようやくポツンポツンと型が出始め、
私にも釣れました。
が、ちっさいな。
東京湾のコモンフグみたい。

2匹目もこれまた、同サイズ。


3匹目、ずっし〜ん。ようやく中型サイズ。

リールがダメでした。

安物ってこともあるのでしょうが、
あまりにも非力です。

3匹目の中型フグが重くて巻けません。ダメだこりゃ。
高級リールをセット済の、
いつものフグ竿にチェンジしました。

この時点で7時。
釣り開始から1時間です。

リール、快適だな〜
巻き上げ、楽チンだな〜

水深30m(巻上げ40m)もスイスイパワフル。

こんなに違うものなのか。
色んな釣りに使ってみよ。

それから竿が軽くて、
楽なことこの上なし。

テンヤスミイカ竿、
使っているときは良いかもって思いましたが、
次回から、フグでは却下決定だな。


あっ、逆に、

テンヤスミイカにフグ竿使ったらどんなもんだろ。
ぐふふふふ…

良からぬ妄想が始まりましたが、

三喜丸の秀ちゃん船長、
『そんな竿じゃ、釣れないよ〜』って言いそう…

後半戦ですが、
バケツがスッカスカ。
底が見えます。

中型も混じりますが、
ちっこいのばかり。
乗せた瞬間のガシッとした衝撃が足りない…


周りからも、小さい小さいと、嘆く声がもれ聞こえます。


今日の私は、フグの呼吸と合っていません(あまり釣れていません)。


沖上がり間近、だいぶフグの活性が低くなった頃、となりの方が覚醒しました。

私が1匹、2匹釣るあいだに、ポンポンポポポポ~ンと大連荘。何かつかんだようです。

派手な誘いをかましています。ガッシャガッシャ、ビヨーンビヨーン。


そんなんで釣れちゃうのか〜
あ、思い出しました。
私も以前はそんなかんじで釣っていたな〜


最近の私、
You Tubeやらなんやら、観て、読んで、
きれいに、
教科書通りにやろうとするあまり、

野生の勘ていうか、
想像力が欠如していたかも。


考えてみたら、
ぶん投げても、着底は足下ってくらいに、
今日は潮があったのです。
潮の速さが変われば、
糸のたわむ長さも変わります。


40m出たPEがたわんでいるのに、
愚直に、教科書どおりに、
15cm空合わせしたって、そりゃ、
アピールしませんよね…



最後の最後、

となりを真似し、
派手に空合わせしましたが、
ダメでした。

10:45
南西の風がモロに来て、
少し早く強制終了。


17匹でした。

船中10~30匹。
30匹の人いたのか、ダブルスコアです。
上手いな。

後で調べたら、30匹って凄い。
鹿島船より実釣時間が短いのに、
鹿島船より釣っているじゃん。

長岡丸 5~22匹
豊丸  2~26匹(3隻)
11:33
50分北上したわけですが、
まだ鹿島の煙突が見えてるじゃん。
遠くへ来たもんだ。


Windyアプリのとおり、
北上したら凪できたので、

中乗りのIさんが捌きはじめました。

大洗船に共通なのですが、
非常に丁寧に、
きれいに捌いてくれます。
その分、時間は長めにかかりますが…

ガンバレ、Iさん。
半分余ったアオヤギ餌はIさんにプレゼント。
使ってね。


港に入る頃、船長からのラストアナウンス。

『今日は遠くまで連れて行ってしまい、ごめんなさい。予定では倍は釣れるはずだったんですが。。。次回は近くでやりましょう。』

いやいやいや、
謝らないでください。
謝る必要なんて全く無いですから。


他の大洗船が近場でやる中、

近場でお茶を濁そうとはせず、
遠征したのだって、
客を思ってのことじゃないですか。


燃料高騰の折、
夢を見させてもらいました。

北でも南でもお供しますよ。

白子は自己責任で

2022-05-25 16:55:23 | フグ
2022.5.22(日)

大洗 光来丸



大洗のフグが春先から調子良く釣れています。

早く、フグ釣りしたいけど、
どうせ釣るなら、
他所ではなくて、 
ヤリイカで好印象だった、
光来丸がいいな〜

と、

フグの予定が入るのを、待つことしばし、すぐに電話しました。

フグ初日にしよう。 

ん?

右舷だけ、ズラリと埋まっているけど、団体かな?

左舷ミヨシは取れました。
しめしめ。


釣行日が、雨&風予報となり、気をもんでいましたが、
出船しますとのこと。
ふぅ、第一関門クリアです。


くだんの右舷の団体は、
私が長年通い続けている、
浅草釣具の店員、中島星羅ちゃんと、そのお父様と、お仲間のおじさま達でした。


ずいぶん賑やかで、
見た目も濃い集団で、
釣りまくりそうなオーラを、ギンギンに放ち、周りを圧倒しています。

星羅ちゃんをご存知無い方は、
検索してみてください。
可愛くて、ビビリますよ。
私も初めて会った時はビビリましたから。

今日は釣りよりも、星羅ちゃんにそわそわしちゃいます。


今日使うリール、オシアコンクエストも、つい最近、星羅ちゃんから買ったばかり。

とはいえ、
おそらく、
星羅ちゃんの、記憶には残ってはいない、店員と客の関係。


せっかくですので、
ご挨拶くらいしたいなと、鼻の下を伸ばして、そのタイミングを伺いますが、


周りで、強面のオジサマたちが、『星羅、星羅』とイジリ、はしゃいでいるし、

星羅ちゃん自身も、
テンションアゲアゲのご様子、
とても、割って入る雰囲気ではないな。


ていうか、

プライベートで来てんのに、
何話しかけてくんだよ、
この変態オヤジって顔されたら、オジさん、しばらくトラウマになるな…

などと妄想すること、4回位。
ハハハハハ…小心者かよ。



出船後、今日も船長の丁寧なアナウンスがありました。その中で白子にまつわるエトセトラ。


『当船では白子はお渡ししておりません。欲しい人は申し出てください。お渡しはしませんが、ザルによけてはおきますので、お客様の自己責任、自己判断におまかせします。』


県から渡すなと言われている、とのこと。

とはいえ、白子目当ての客も多いでしょうし、

見事な大人の対応です。
渡しはしません、
客が勝手に持って帰るだけですから。


私には、
仕掛けをイジりすぎて、
むしろ釣れなくなる悪い癖があります。
今回もコソコソやっています。


オモリは、25号か30号を使用しますが、オモリは仕掛けに、通常、固定されています。

一方、

東京湾では、潮に流されない範囲で、ぎりぎり軽いオモリを使用します。 
オモリ取り替え可能タイプの仕掛けを使います。

そこで、閃きました。


30号、40号、50号のオモリを買って、
下地に白を塗り、
蛍光塗料を塗り、
仕上げにコーティングしました。

塗料は、すぐに剥げるでしょうが、
ヒマなんです…いや、楽しいんです。


糸が船下に入り込んで釣りづらい時、
ササッと仕掛けを重く出来たらどうかしらと思いまして。


カットウ針も作りました。

人気ブロガー、かずやんさん『まんまる湾フグ研究所』のパクリです。




ハリ、つんつんしていて、良く刺さりそうです。


鉄なので、ロストしてもすぐに自然に還る、自然に優しい針です。

根がかり多発の東京湾では、特に良いですね。

オモリ取り外しタイプにしたことで、大きなメリットがありました。

収納が効率よくできます。
9セット、収まりました。



水深28m、スタートフィッシング〜

左舷は払い出しで、釣り易いです。どんどん前方に糸を送り出します。
船がバッタンバッタンしていますが、竿先なんて見ませんから問題なしです。

ゼロテンキープ。
というより、マイナステンションキープ。
仕掛けがズルズル底を引きずらないように、仕掛けを置き去りにします。
これでガシャガシャ小突いたらタコ釣りです。

ガシャガシャ小突きませんが、
ピョーン、ピョーンと、跳ね上げます。
ほぼ、東京湾のテンヤスミイカと同じ釣法です。

シャクる幅はテンヤスミイカの半分、20cmほど。

シャクリとシャクリの間隔はテンヤスミイカより短く、
テンヤスミイカが5~8秒のところ、フグは3~5秒。


第1投目から、すぐに乗せました。
「はい。カタ見たよ。水出すよ。」
船中1匹目コール頂きました。
うっしっし。
たのし〜。
前半、絶好調です。

自作のカットウがイイ感じで、プッスリプスプス刺さりまくり、抜くのがひと苦労なほど。


7:00頃、乗りが悪くなってしまいましたが、すでにツ抜けて余裕っす。どうやら左舷ではぶっちぎりです。


が、後半気づいたのですが、右舷ミヨシのおじさまの釣りまくりっぷりがハンパない。
サングラス越しにチラチラとチラ見をするたび、釣れています。
ぬぬぬぬぬ。


教えを乞いたい。
が、金髪、パンチパーマ、鋭い眼光、焼けた肌。
またもや声をかける勇気のない私。

(ホームページの画像を加工)
何時頃に写したのかは不明ですが、星羅ちゃんのバケツと比較してもその釣れっぷりが伝わります。


ノリノリとはいきませんが、飽きることなく中型主体に乗ります。
なかなかの引きです。

コレでもまだ途中経過です。

目が合うよ。

もうすぐで30匹でしたが、
残念、強風につき、11時に早あがり、


29匹でした。

船中3~47でした。

弘清丸2~25
きよ丸5~25
福重丸5~27

他船の数字と比較しても、金髪パンチさんの47が際立ちます。


おさばきタイムです。
よけられているフグがいたので聞いたところ、

ショウサイフグとゴマフグとのハイブリッド。初めて見ました。

尻ビレが黄色く、
背中がブルーで、
模様も良く見ると違うし、
ザラザラしていて(ショウサイフグはツルツル)すぐに分かるよとのこと。

右にいるデカいのは、ハイブリッドではなく、ゴマフグですね。
黒いな…
背ビレがゴツいな…
初めて見ましたが、
これは、誰がどう見ても、間違えませんね。


下船後、星羅ちゃんにご挨拶できました。

『良く気づきましたね。おつかれさま〜』と、笑顔をいただきました。ホッ。

フグがさばき終わり、
先にお帰りになるときも、
自らわざわざ寄って来てくれて、
『おつかれさま〜』とご挨拶いただきました。

良い人だ(泪)。

ザルによけられた白子は、

自己責任、自己判断で、勝手に持ち帰らさせて頂きます。


下船後、
さばきを待つ間、
左となりの席だった方と会話していましたら、

4/23、ヤリイカでご一緒していたことが判明しました。
あの日、34杯で竿頭の方でした。


私が、右舷ミヨシで、沖干ししていたことを言うと、


あ〜、あの時の沖干しの方でしたか(笑)
あ〜あそこに干せるぞと、
後日、同じ場所で沖干ししたそうです。
ふふふ(笑)

また光来丸でお会いしそうですね。

コモンフグ、ちっさ

2022-02-03 13:00:46 | フグ
2022.1.29(土)

鶴見 新明丸


今度こそは、ガマガエルサイズ、ノラネコサイズのデカいヒガンフグを釣りたいな。
スミイカ・アオリイカ用に、オシアコンクエスト200HGを買ったのですが、せっかくなのでPE0.8号を巻いて湾フグにも使ってみます。


前回のヒガンフグ釣りでは根がかりしまくりましたので、捨てカットウタイプで作りました。トカゲのしっぽ切り作戦です。
オモリを追加で購入し、今回は蛍光グリーンに塗りました。

こんなかんじ。
エサ針は4本付けました。



新明丸の客は、ギラギラしていないというか、なんだかのどかだな。6:30に到着しましたが、まだまばらです。


なんと、右の1番前が空いてました。でも、1番前はなんとなく遠慮し、左の2番に席を取りました。



ガラガラを引いてくるお客さんがチラホラいます。駅から徒歩圏内ですので、電車釣行だと思われます。


女性客の割合が高い気がします。女性料金が半額だからでしょうか。


レンタルロッドのお客さんもチラホラいますが、スピニングリールがついていますね。ま、問題ないか。


左どなりのレンタルロッド君は、運動ぐつにジャージ(合羽無し)です。高校生か大学生かな。ここでは『ジャージ君』と命名させていただきます。



おじさんなので、世話を焼きたい衝動に駆られまして、

「エビは水で溶かすといいですよ。」

なんて声を掛けましたが、


「エサは準備して来ました。冷蔵ですから大丈夫です。」とな。


あ、そ、そうなんだ。
ジャージ君は手練なのかな。



左舷は10人でした。定刻7:30を少し過ぎてのんびり出船し、大貫沖を目指します。寒いです。

潮をかぶるので、前方に避難し、寝転んだところで、パチリ。しかし、寒いな。予報どおり晴れてくれよ。
 

9時近く、ようやく釣り開始。澄み潮で、蛍光グリーンに塗ったオモリがかなり深いところから輝いて見えてます。

 

私の周辺では、まず、右どなり(左舷1番)が釣りました。20cm位のコモンフグです。

タイラバ用のヒラヒラを付けていたので、ここでは『ヒラヒラ氏』と命名させていただきます。


ヒラヒラ氏にリリースしたものかどうか聞かれたのですが、う〜ん、私に聞かれましても。


ま、自分でもキープしたいところですので、キープ仲間をキープする意味を込めて、


「とりあえずキープしましょう。大きいの釣れてからリリースするか考えましょう。」と、適当な返事をしておきました。実はコモンフグの実物を見るのは今日が初めてでして、アベレージサイズを全く理解していないのです。


続いて、左のジャージ君もチビコモンを釣りました。が、しばし見つめ悩んだ末、ポイッとリリースしたではありませんか。やはり、手練なのかな。


続いて私にも、オチビコモンちゃんが釣れました。その後もポツリ、ポツリと釣れますが、ヒガンフグなんて釣れません。
オールオチビコモンズです。ガマガエルサイズには程遠く、トノサマガエルサイズってところでしょうか。

こちらは、ど根性ガエル。


おNEWのリールは、なかなか良かったです。
軽〜く投げれば、遠くに飛ぶし、
軽〜く巻けるし、速いし、快適。



若い船長は少しずつポイントをずらし、何度も何度も丁寧に流しかえる操船です。

「はい。すいません。上げてください。」の声がとても優しげです。



10:45、北へ移動開始し、
11:10、第二海堡の100m沖にて釣り再開です。

オチテクルナヨ、オスプレイ


こちらの海水は普通に濁っています。大貫沖からさほど離れていませんが、澄み潮が入り込んでいる大貫沖とでは海の色が全く違います。

ですが、アララ、こちらも同じサイズのコモンフグばかり。

4匹追加しました。

あちらもこちらも、コモンコモン、カモンカモンじゃん。

おやおや、あれに見えるは、先日お世話になったえさ政。第二海堡のキワを攻めていますね。対して新明丸は根がかりのないところを優しく流す操船です。

えさ政は根がかり上等の攻めの釣りをするんだな。先日の根がかり地獄に納得です。

今日は片舷5人しか乗っていないぞ。いいな。



ジャージ君から相談を受けました。
「フグ、キープした方がいいですかね。」

「キープしましょう。お土産、なくなっちゃいますよ。」

 
 
今度はヒラヒラ氏から質問を受けました。

「その竿、自作の竿ですか?」

「そうです。マルイカ用なんですよ。自作と言っても藤沢釣具のなので、竿先は削る必要ないんですよ。」


実はヒラヒラ氏もマルイカ竿で、ダイワの安いやつです、とのこと。

今日は吉久とどちらにするか迷った末、新明丸に初乗船したそうで、ちなみに去年は吉久でトラフグ5匹釣ったとのこと。


 
ショウサイフグ、居ないな。コモンフグに追われ、東京湾から追い出されたのか。ま、釣れれば、コモンフグでもどちらでも構わないのですが、ちょっと小さすぎるな。


 
湾フグ釣りに、戸惑う私です。どうしたら釣れるのだろう。『ツン』とか、『コツン』てのは、何回かありました。あれ、フグのアタリっすよね。でも、アタリで掛けられない。
 

いつ来るかわからない、あの『ツン』や『コツン』の1度目に集中し続けるなんてできない。

そして『ツン』や『コツン』の2度目は無いんだよな。

2度目が無いのは、エサがすでに無いからではなく、エサがまだあるのに無い。ま、単純に活性が低いってことか。
 
 

結局、アタリを取ることを諦め、5秒に1回、ピヨーンピヨーンと誘い、たまに、まぐれでチビフグが引っかかるという、なんとも味気ない釣りであるな。


1匹だけはアタリで掛けました。
とはいえ、実は、


5秒に1回の空合わせを黙々と続けていましたら、4.5秒のタイミングでたまたま『ツン』とアタリまして、

その0.5秒後に自動的に空合わせしたら、不運なフグが引っ掛かっただけですが。

フグをアタリで引っ掛けるなんて、私にはとても無理だなと確信した瞬間でした。


 

ところで、コモンフグの皮は厚いですね。カットウが深く刺さらない。
針の先っちょに引っ掛かっているだけで、ブッスリとはいかない。

ですので、抜き上げた後にすぐポロリと外れます。

ショウサイフグはブッスリ刺さってぷっくり膨れて、なかなか抜けないので、手返しよくするためにプライヤーで抜いていたもんな。柔肌のショウサイフグ、ゴワゴワ肌のコモンフグ。


13:00第二海堡を後にして、13:30再び大貫沖に南下しましたが、追加ならず、7匹で終了しました。

右のヒラヒラ氏は5匹、左のジャージ君は6~7匹。リリースしてたので、正確には覚えていませんとのこと。


ジャージ君は湾フグ2回目で、
「7月、野毛屋でデカいのたくさん釣れたんです。」
と、寂しくほほえんでくれました。彼もまた不完全燃焼のようです。


今日は根がかりなしで、仕掛けのロストは0でした。


船中、2~17匹。

もうすぐ、鶴見川。

 


新明丸さんに、ご提案があります。

フグを捌く順番についてです。

下船後に早くフグを並べた順なんて、如何なものでしょうか?


海上ではなく、陸の上で捌くなら、よそでは、その日の受付順です。

もしも電車釣行派の常連に配慮するならば、予約を入れた順というのはどうでしょうか。電車釣行派にとっても不利ではありません。大洗の福重丸は予約を入れた順で、公平なのでとても好きです。

我先に下船する常連を見たら『次、この船宿どうしよう』ってなります。

最後に並べましたよ。争うの嫌いです。

まだ船に残っていた、ジャージ君と、もう1人の方が私の後ろに並べたので、最後では無くなりましたが。

コンビニ行って戻って、パチリ。

 
実は、お会いしたい方が新明丸にいました。

18~20年前の『つり丸』の新明丸フグ担当船長の記事がとても印象に残っています。

常連客だったが、船長の娘と結婚して新明丸の船長になっちゃったという憧れのストーリーでした。

ところが義理の父(船長)のスパルタに苦労したそうで、

エンジントラブルした時、ロープ結いつけられて、海に放り込まれ、ブイまで泳がされ、辞めてやろうかと思った。

そんなかんじの、1度読んだら忘れない記事でした。


ようやく捌いてもらう順番がきました。船長が捌く横でビニールを持って待つスタイルなので、質問するまたとないチャンスです。


若い船長に聞いてみました。
 
「あ〜、それ、親父の記事で間違いないです(笑)」
 
「その時、客乗せていたんですよ。水深深くてアンカーが下ろせない場所で、半日、ずっと海の中にいたって(笑)」

「おじいちゃん、軍隊式の人で(笑)」

「親父、『いつか、○○○○してやる』って、言ってました(笑)」


そのお会いしたかった船長ですが、10年程前に引退されたそうです。


理由は聞きませんでしたが、
○○○○したからではないはずです(笑)

キレイに捌いてもらいました。

鶴見、青龍
醤油スープソバ、600円。

「スープソバって、ラーメンのことだよ。」
色白の宇崎竜童って感じの店主が教えてくれました。
 
 
スープ、チャーシュー旨し。ごちそうさま。