ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

死んだイワシ釣法

2022-07-20 22:49:54 | フグ
2022.7.18(祝)

大洗 光来丸


前半は砂利場(タコ場)を攻めました。大洗港から直ぐの真沖です。


アナウンスが入ります。

「はい。ではここからやってみましょう。ここはタコのポイントです。」

続いて、

「フジツボが引っかかります。フグのアタリとカン違いしやすいですが、違いを見きわめると釣果がアップします。」

ふ〜ん、ふむふむ。



ぽつらぽつらと釣れ始めましたが、小型フグばかりで、テンション下がります。


ちなみに、今日は右舷ミヨシです。




再び、アナウンス。

「昨日この場所は、アオヤギよりエビの方が良く釣れました。エビの方が良いですよ。」


ははぁん、どうりで。


となりの人は、エビで絶好調です。大量のアルゼンチンアカエビを持ち込んでいます。


4~5本チラシ針が付いたカットウ仕掛けで、チラシ針を咥えた小型フグをバンバン釣っています。


後で聞いたのですが、専門はアカメフグ(正式和名ヒガンフグ)とのこと。

この日、1日を通してチラシ針だったのはアカメフグで使い慣れているからなんですね。


定宿は忠彦丸で、年間パスポートを買っていて、乗船料半額とのこと。どうりで、上手いわけです。

この先、【アカメ名人さん】と書かせていただきます。


エビは7~8匹、サービスで配られます。アオヤギは高騰しているので、欲しい人は別売で買います。

追加エビ500円、赤貝700円、アオヤギ1,500円です。
アオヤギお高いですが、たっぷり。40~50匹釣る分はあります。


アオヤギからエビにチェンジすると、おおおおお〜フグの寄りっぷりがぜんぜん違います。直ぐに食いついてきます。

食いついてこない時≒エサがない時です。


しょっぱな、アカメ名人さんに差をつけられましたが、必死に後を追いかけます。


ちょっと手応えある重さのが掛かりました。フグじゃないな。タコっぽいな。うっしっし。ところが、10m程巻いたところで、無念のバラシ。


タコの気がしてたので、すぐさま仕掛けを底に落として、最初のシャクリで、ズン。
うっしっし、してやったり。

タコちゃん、エサに執着し過ぎちゃいましたね。

写真は13匹。
大きめのバケツとはいえ、スカスカです。


残り時間半分で、移動宣言アナウンスが入りました。前半14匹でした。大型フグのポイントに行ってくれ〜




後半は砂場を攻めました。
10分北上しただけの那珂湊港の真沖です。


アナウンスが入ります。

「ここは砂地です。アタリは遠くなっちゃいますが、釣れれば大型フグです。」

よっしゃ。



続いて、

「昨日、ここはアオヤギしか食いませんでした。エビでは全く釣れなかったです。全くってこともないですが、エビは食いません。」

ふ〜ん。


前半、お土産を確保し、後半は大型フグを狙わせるという作戦ですね。


しばし、シーンとした時間が流れましたが、となりのとなりのお兄さんがジャンボフグを上げました。


おおおおお〜いいね〜
大きいのいるよ、いるよ〜
テンション上がります。


私にも中サイズのフグがぽつらぽつら釣れ始めます。


中乗りMさんがフグを捌き始めました。私、現在18匹です。


小型フグが多く、白子は少なめでした。白子は食べ飽きていたので、アカメ名人さんに引き取っていただきました。

今日イチ大きな声で喜ぶアカメ名人さん。良かった〜


中乗りMさんとアカメ名人さんの会話が聞こえまして、どうやらフグ18匹のようで、私と同点です。


先月のフグ釣りは、教科書どおりのシャクリ(空合わせ)を丁寧に愚直に続けました。
船中10~30匹、私は17匹でした。
イマイチだな。竿頭にダブルスコア食らっているやんけ。


教科書(主にYou Tube)はもういいんじゃ〜


というわけで、きよ丸の中乗りさん(仙人)の釣り方を今更ながら真似してみます。
6年も前、竿の動きを目で盗んだだけなので正確に再現できるかどうか疑問ですが。


仙人は、船の先っちょに腰を下ろし、ギーコギーコと、櫓を漕ぐように、ゆっくりと竿をアゲサゲしていました。

シャクリとか空合わせとかそんな動作は全くないのに、ハイペースで釣るんです。しかも、竿先を全く見ていません。船内を見渡しているので、後ろ向きなんです。

常識破りにも程があるってもんです。


仙人は私にこう教えてくれました。

「竿なんて見なくても、アワセなくても、フグは7~8割、向こう合わせで釣れるよ。」


奇抜すぎて、いままで試さなかったのですが、今日こそ試します。竿先を見ながらですが。


そういえば、竿先を下げたとき、仕掛けは着底していたのかな?
着底していただろうな。いや、分からないな。聞いとけば良かった。

着底させるにせよ、しないにせよ、下でステイはしてない記憶です。が、ま、ほんの1秒ほど着底させ、ゆっくりふわ〜り、竿先を持ち上げます。あくまでも、ふわ〜りと。


野毛屋の健太郎船長が言う、エビが跳ねるようにでは前回と同じなので、決して跳ねないように、ふわ〜りと。


そう、


死んだイワシが海底近くを漂い、着底するやいなや、海流に巻き上げられ、再び漂うのをイメージしましす。海の藻屑の如く。


フグには勝手にカットウに絡まっていただきましょう。


名付けて、【死んだイワシ釣法】。


まさかまさか、釣れました。たまたまではありません。何度もズシッと竿を止められ、ニンマリです。


当人もビビる、まさかの入れ掛かりシーンもありました。フグが勝手にカットウに絡まってくれます。


一呼吸おいて、グッ、グッ、グッと追いアワセを入れ、カットウをくい込ませ、重みを十分に確認したら、後はニヤニヤ巻くだけ。

途中経過、4匹。現在22匹。

それほどデカくはありませんが、明らかに前半戦よりサイズアップしています。


アカメ名人さんが嘆きます。
「容赦ないな〜」
「煽られまくりだよ〜」
最高の褒め言葉です。


一周捌き終えてきた、中乗りMさん、目を丸くしています。
「こんなに釣った?」
「がんばってるね〜」

ま、6匹ですが。
現在24匹。



2回目は、ほぼ白子入りでした。

「5匹白子入っていたよ。この場所は大きいフグが多くて、だいたい白子入っているよ。」とのこと。

再びアカメ名人さんに白子を引き取ってもらいます。

「どうぞどうぞ。」
「あざーっす。」


投げても投げても戻ってくる展開です。死んだイワシ釣法だけをやり続けると、程なく左舷とマツります。


遠くに投げても、1回のシャクリが大きければ戻る距離も大きいだろうから、


【死んだイワシ釣法、遠足バージョン】です。

20~30m投げては、ガッとは跳ね上げず、だら〜ん、だら〜んと寄せてきます。足元まで来たら、くり返しぶん投げます。


また連荘でフグが掛かり出しました。やることなすこと当たる日です。ヤバいな。

今日イチのサイズです。

3回目は5匹追加で、計29匹でした。
船中4~29匹。

3回目の白子も、
「どうぞどうぞ。」
「あざーっす。」


沖上がり。

あ〜楽しかった。