ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

長竿ふんわり釣法

2023-05-24 15:38:32 | フグ
2023.5.20(土)

大洗 光来丸


とある、
釣りのない週末、

カレンダーの前で、
次は何を釣ろうかと、
にやけた顔をしていましたら、


妻が、
『今年はあまり釣っていないね。』

と、
言いました。


あれ、
珍しく優しいこと言うじゃないか。


ふと、感謝の気持ちが湧き、


『いやいや。けっこう行かせてもらっているよ。』


と、
最大限に優しげな声で
返答したのです。


ところが、
微妙な空気が2人の間を流れ、

返ってきた言葉は、


釣れないねってことだよ。最近、釣れてなくね?イカ1杯、1万円とかじゃね?』


釣りに行ってないね…じゃなくて、
行っても釣れないね…か(笑)


確かに、
振り返りますと、

1/9……タコ0杯
2/4……タコ0杯
2/12…スミイカ1杯
3/4……マルイカ3杯
4/1……アオリイカ2杯
4/16…ヤリイカ1杯
5/4……アオリイカ0杯


7回行って、計7杯。
本当だ。
イカ1杯、1万円(笑)


今回も、
釣果よりは、ネタ優先。
釣れなくてもいいから、
ウケ狙い、


『長竿ふんわり釣法』をします。
『死んだイワシ釣法』を長竿でやるだけです。

『死んだイワシ釣法』ってなんだよって話ですが、


昨シーズン、
たまたま大当たりした、
向こうアワセ釣法です。


空アワセしませんので、
タイム釣りとは違い、
勝手にフグが掛かるまで、
上下にゆっくり竿を動かすだけ。


死んだイワシがゆっくり沈んでいき、
海底に着いてすぐ、
海流に巻き上げられ、
フワ〜ッと浮き上がり、漂い、
再びゆっくり沈むイメージです。



実際には、
死んだイワシは使わず、
アオヤギを使います。
詐欺のようなタイトルです。


長竿は3.5m。
アオリイカ用で、
オモリ10号でビヨンビヨン。


オモリ30号でフグを掛けたら、
満月のようにしなるでしょう。
想像するだけで、
ぐふふふふ。



長竿がうねりを吸収し、
仕掛けが安定することで、
ひょっとしたら、
やる気のないフグに効き目があるかも…なんて下心もあります。


30号背負える?
手返し悪くない?
船長に叱られない?
掛かっても分かんなくない?


なんて心配もありますが、
ま、
やってみます。



1:30
起床。

あらら。
風が吹く予報に変わっている…

そして外は雨の音。
おかしい。
止んでいる予報だったのに…




4:00
到着。


むむ。
客5人ポッキリ。

A席…私。
B席…中乗りIさん。
C席…知らない常連の方。
D席…師匠のMさん。
E席…竿頭写真でよく見る常連の方。
F席…よく会う常連の方。


『今日は貸切だから(笑)』
船長、笑っていますが、
切なすぎます…



ヤリイカ釣れなくて、
フグ初日なのですが、

太客しか集まりません(笑)


風予報の変化に、船長も驚いていて、
『早上がりになるかも』
とのこと。


南の大竹沖へ。
スタートフィッシング〜


長竿、
や・り・づ・れ・ぇ・


この竿を普段使っている、
小田原の浅瀬とは違い、
うねりをかわすため、
無駄にクラッチを切る羽目になりました。


底立ち取れても、
竿が柔らかすぎ、
海底から引きはがすとき、
グニャーンと竿を絞り込んで、
ようやくオモリが浮きます。

何やってんだか(笑)


海が悪いです。

風で船が流されるのか、
潮でもっていかれるのか、
ラインが下へ、前へ、右へ、左へと引っ張られ、
四苦八苦。


この竿、
大洗では、
ベタ凪でしか使えません。



大きなうねりが入って、
底がかき回され、
海底の沈殿物が舞い上がり、


冷たい底潮が入り、
活性すこぶる低く、
エサが無傷。
ていうか、フグ、いるの?


いや〜
まいったな。


全員釣れません。



Mさんの電動巻き上げ音がして振り返っても、
仕掛けを入れ替えているだけ。


『電動巻いているから釣れたのかと思いましたよ』と、
イジると、


『広く探ってみようとしただけです。私も後ろを見たら、竿がブチ曲がっているので釣れたのかと思いましたよ〜』
とな。


一本取られました。



6:48、アナウンス。
『北へ走ります。ちょっと長めに走るかも知れません。』


釣れている情報でも入ったのでしょうか?


Mさんと2人、
舳先のお立ち台に座りますが、
海水が降り注ぎます。
更に海が悪くなってきて、
ケツも宙に浮きます。
怖っ。


ふと、
古い記憶がよみがえりました。


18年前、

キンメ・オニカサゴリレーの仕立。
幹事は私。


乱暴に飛ばす船で、
腰を強く打って、
その日を最後に、
釣りを止め、
仕事まで止めてしまった方が出てしまいました。


あれ以来、
幹事はしていません。



アナウンス。

『前の2人、後ろに下がりましょうか。腰を打つと、危ないので。』


は〜い。
そうっすね。


そそくさと屋根付きデッキに避難。
だいぶ楽。
早く来れば良かった…



再びのアナウンス。


『今日は上がります。全額返金いたします。今日はまことに申し訳ございませんでした。』


船中0でした。



帰り際、

『船長、フグの群れ、探しておいてくださいね〜』



ナメたことを言う私に、

『はい。分かりました。探しておきます。でも、フグはこの時期、まだ群れを作っていないんですよ(笑)』
とのこと。



帰宅。

妻に強めに言われました。
『クーラー、小さいのにしなよ。』


私、
『……………。』


8回で7杯の男、
何も言えねぇ…




増やしたら、釣りたくて…

2023-05-09 14:44:32 | アオリイカ
2023.5.4(祝)

小田原新港 泰平丸
シャクリアオリイカ


アオリイカは坊主上等、
ギャンブルです。


ところが先月(4/1)、
この私が4杯も掛けました。
2杯バラしたので、釣果は2杯ですが、
快挙です。

4杯も掛けた
考えられる要因は、
餌木猿。

桐製の餌木です。
潮の影響を受けにくく、自然にフォールするとか…

土佐の職人が手作りするとか…

オジサン、
そういうのに弱くて(笑)、


ついつい、

メルカリ、ポチリ。



今シーズンのアオリイカギャンブル、
おしまいにしたつもりでしたが、
道具を買ったら、
使いたくなるのが人情ってもんで、
またぞろシャクって来ました。


アオリイカ、低調のようですが、
坊主は逃れる気がしています。
強気です。



くじ引き、7人。
2番引いて、沖干し作りやすそうな、
ココ取りました。

便宜上、私はA。
(E席の人をEさんと呼びます。)


本日の餌木猿ラインナップ↓
以下、備忘録です。
少しお付き合いください。


先月絶好調だった中古の2本は、
コレとコレ。
松スペ。桐なのに…(笑)
①ホロテープ
②マーブルテープ


今回買った6本は、
こんなかんじ。
Premium“Neo”
③斑(まだら)/マーブルテープ
④天鵞絨(びろうど)/緑テープ


紫式
⑤メッシュパープル/紫テープ



餌木猿
⑦9号/赤テープ


NINJA
⑥夜叉(やしゃ)/黒テープ
⑧赤影(あかかげ)/赤テープ

いろいろ有りすぎて、
こんがらがりますが、
色違いってだけで
アクションに差はないようです。



先月(4/1)同様、本日も濁り潮。
①②で間違いないはずですが、
他を試してみたいので、
①②は最後の切り札にとっておきます。


⑥⑦⑧は目立たないでしょうから、たぶん…使いません。
釣れて釣れてウハウハなら使います。


6:35。
出港、東へ。
酒匂川、通り過ぎ、
森戸川、通り過ぎて、国府津沖。

7:05。
スタートフィッシング〜
水深12m…浅い。


7:15。
『ゆっくり巻きな〜』アナウンス。
むむむ。
誰かに先を越された…


アオリイカ初挑戦、
レンタル救命胴衣のEさんでした。
いいな〜

Fさん・Eさんは釣り仲間…
ていうかお友達。
私とは背中合わせの二人、すぐ近く。
Fさんがアオリイカファンで、Eさんを誘ったらしく、
レクチャーしっぱなしです。
茅ヶ崎、沖右衛門丸の常連らしく、
後で調べたら、
沖右衛門丸のアオリイカは4/30で終了していました。
なるほど…
小田原に流れてきたのですね…


初挑戦のEさんが釣れてホッと一安心のFさん。
『Eちゃん良かったね〜』
が20回聞こえました(笑)


対するEさんの、
『ビギナーズラックだよ。』
が5回聞こえました。
指導してくれたFさんに対して、そう返事するより他はありません。

微妙な人間模様を背中に感じつつ、
黙々とシャクリます。


実験として、
竿の長さの太い先糸を付けましたが、
周りも釣れないので、
良かったのか、悪かったのか、分かりません。
釣れてくれ〜

職漁船が海岸線を背にして行ったり来たりしています。
あんな浅瀬で何を捕るのだろう…



8:30。
アナウンス。
『深いとこやるよ~30m。』

…ダメです。


9:00。
国府津沖に見切りをつけたっぽく、
徐々に西へ。

…どこもかしこもダメです。



ところで、

泰平丸、鈴木船長のオススメ餌木は、
YAMASHITAのモエモエグリーンですが、


なんと、

腰越・蒼信丸、関塚船長も、
モエモエグリーンをオススメしているとの情報を、
とあるブログで見つけました。

釣果写真でも、
モエモエグリーンらしきを見かけます。


これはもう、
相模湾におけるモエモエは、鉄板ってことじゃないですか(笑)


それに気づいていながら、
モエモエを持って来ませんでしたが、

実は、


④天鵞絨(びろうど)が、
緑、緑テープ、ケイムラボディで、
モエモエグリーンと同じ三拍子揃っているのです。
期待が持てます。


⑤紫式は、
紫テープ、ケイムラボディ。

鈴木船長曰く、
『コレは見たことないから分からない。』
とのことでしたが、ケイムラボディだし、
期待を込めて、まぐれを狙います(笑)


③斑(まだら)は、
白、マーブルテープ、ケイムラボディ。

目立つ要素しかなく、
普通に期待が持てます。


③④⑤のローテーションで、
魂込めてシャクリますが、
うんともすんとも…



後半戦。


小田原新港を通り越して、南へ。
真鶴方面へ。

ううう…
釣れねぇ…

③④⑤のローテーションにも飽きてきました。



最初、使わないつもりでしたが、
どうせ釣れないし、
⑥⑦⑧も試してみるか…

どれ…


⑥夜叉(やしゃ)投入。
回収時にびっくり。
さすがまっくろくろすけ。
水面スレスレまで巻いても、ほぼ見えません。
澄み潮時、頼もしいかも。


⑧赤影(あかかげ)投入。
回収時、夜叉よりは良く見えました。
同じNINJAシリーズでも、
黒テープ、赤テープの違い、けっこうあるな〜


⑦餌木猿9号投入。
回収時に再びびっくり。
NINJA赤影と同じ赤テープですが、
深い所から輝いて見えました。
ふ〜ん。
思いの外、外側の布地の違いはでかいな。
黄緑色、目立ちます。

試しに投入して良かった〜
いくつか参考になりました。


午前中そよ風でしたが、
午後、南西の強風が吹いてきて、
伊豆半島の陰でしのいでいましたが、
13:30頃、
短い時間ですが、
南西風が南風に微妙に変わり、
まともに風に当たる時間帯があり、

Bさんの食事パンのビニールが舞い上がり、
私の尻手ロープに引っかかりました。
そのままには出来ないので、
再び舞い上がらないよう、手に取り、
Bさんを見たら、目をそらしてる?


ゴミってことで構わないでしょう。
自分のゴミと一緒にクーラーに収めたところでヤバい考えが浮かびます。

良いことしたから、
釣れたりして…
海の神様、イカの神様、見ていてくれたかしら…
発想がヤバい(笑)


最後に30分、
前回実績のある切り札餌木を投入します。


神様は見ていたかも…知れませんが、
釣れませんでした。
とほほ。

7人で、船中1杯でした。


下船時、
1人1人、名前を呼びつつ、
力なく詫びを入れる船長。

そんな船長に、
優しい常連さんの優しい一言。
『1番つらいの、船長だから。』
いいこと言うな。

私もかくありたい。