今日は久し振りに青空が見え、少し春色になった雑木林の奥に
東京副都心のビル群やスカイツリーが見えています。
月1回の読書会に入会して6年になりました。
この会は「十冊文庫」(図書館が県内の読書グル-プに10冊を1セットとして
用意してくれるもの)という形で立ち上げてから、もう27年という息の長い読書会です。
今月本は私の選書で高村薫さんの「地を這う虫」です。
元刑事たちの生き方をそれぞれの観点や推測、眼力などを絡ませ 時にスリリングに
時にドラマ風なタッチで描かれた短編です。
社会を底辺から見上げる元刑事たちの姿はなかなか渋い味のある作品と思います。
高村薫さんの作品が結構好きで「レディー・ジョーカー」「マークスの山」
「黄金を抱いて翔べ」「照り柿」なども読みました。
会の殆どの人の感想は「読むとハードな感じなので男性が書いたように感じる」と言う。
また「一つ一つのストーリーが続きを想像させるような終わり方をしているのが興味深かった」とか
「刑事たちの視点が細かく描かれ、そういう人たちが私達の生活を守っても
いるのだろうと考えると、一寸安心の感もする」などと言われる人もいました。
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下のシフォンケーキは読書会の方から頂いたものです。
その方のようなスウィートで優しい味でした。 「ご馳走様でした」