1701年3月26日午前4時頃、急使を乗せた早かごが播州赤穂の国境にある高取峠にさしかかる。1挺に4人の担ぎ手と2人の引き手と押し手が1組となり、宿場ごとに乗り継ぎながら昼夜走り続けてきた。その距離は、155里。江戸からわずか4日半という通常では考えられない早さでたどりついたという。それは江戸城松之廊下で14日に起きた赤穂城主浅野内匠頭の殿中刃傷事件の知らせである。高取峠は兵庫県赤穂市と相生市の間にある。
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