裏・源氏物語 3帖 『頭の中将』
この帖では源氏との恋のライバル、後の政治のライバルであり、源氏の正妻「葵の上」の兄でもあった頭の中将、と空蝉が登場します。源氏17歳のときですから、983年の頃です。
(撮影:クロウ 左端が頭の中将)
道長の政治上のライバルといえば、長男の藤原道隆です(このとき30歳)。頭の中将は藤原の道隆に決まりです。(ちと・・・単純すぎ?) 約20年後、2人は政権争いを繰り広げますが、983年のこの頃は、女子の自慢話で盛り上がります。
この頃登場するのが、唯一源氏になびかなかった空蝉です。さてこの御方は一体誰なのでしょうか。藤原道長は平安時代の貴族、廷臣で、摂政関白太政大臣・兼家の五男として生まれています。母は摂津守藤原中正の娘・贈正一位時姫です。どこからみても申し分のない血統です。紫式部は、源氏の若い頃の女との出会いに、いきなり意地悪をもってきました。実はそのように道長をふるような御方はいなかった想うのですが、物語では屈辱を発展させます。^0^(女心??) しかも伊予の介という老人の妻という設定です。 なので、空蝉のモデルは不在ですね。空蝉の娘、軒端の荻も同様不在です。