裏・源氏物語 4帖 『六条御息所』
この頃までに道長は正妻「葵の上」のほかに、藤壷の宮、六条の御息所、空蝉、軒端の荻と関係を持っています。
「葵上」は道長が12歳元服の時の正妻で、源倫子(964-1053年)です(あっさり^0^)。道長より2歳年上ですので、源氏物語の設定、4歳上と異なりますが流しましょう。
六条の御息所とは源氏17歳の頃に通っていた7歳年上の女性で、桐壺帝の弟妻です。また、六条の御息所の娘は後に冷泉帝に入内し秋好中宮となっています。物語の上では桐壺帝-朱雀帝-冷泉帝-今上帝と続きますが、実際には醍醐帝(桐壺のモデル)-朱雀帝-村上帝-冷泉帝-円融帝-花山-一条帝(源氏最盛期の帝、冷泉帝のモデル)となります。従いまして、冷泉帝に入内した六条の御息所の娘は一条帝の中宮となった藤原道長の娘彰子(988~1074)になります。あら・・すると六条の御息所は彰子の母ですから源倫子ということに・・。時代設定を間違えた?^^。
ここからはクロウの妄想ですが、紫式部は源氏の正妻倫子をモデルに葵上と六条の御息所を作りました。同一人物です。どちらも幸せではなかったが、葵上は、「こんな奥さんになりたい!」、 六条の御息所は、「こんな人にはなりたくない!」という風に描いています。結論はでましたね。ホッと一息。