卯月の日常

グルメ、旅、時々猫

「夢を追う難しさ」

2007年01月09日 07時53分15秒 | ひとりごと



いきなり真面目なテーマになっちゃいましたが
「ひとりごと」と思って見てください。

話は少し遡って、義姉と双子がわが家で過ごしていた時のこと・・・。

義姉とはこんな機会(出産里帰り)でもない限り、ゆっくり二人で
話すことはなかなか出来ませんでした。
だから双子にはすごく感謝しています。
話の内容は、たわいもないことから結構シリアスな話まで、
時には授乳の合間の深夜まで喋っていました。

義姉は元広告デザイナーです。
広告会社でトップの「D」という所に勤めていたこともあります。
仕事も色々任され、そのセンスは多くの人にも認められておりました。
仕事はもちろん忙しく、なかなか自分の思ったとおりに物事は進みません。
義姉は元来「猪突猛進」な性格で、案の定「亥」生まれです。
没頭すると周りが見えない芸術家タイプでもあります。
ある時、いろんな事が重なって、仕事を諦めざるを得なくなりました。
どん底にいて自分の足元すら見えなくなっていたとき、旦那様(義兄)と知り合いました。
家庭に入ることを決め、夫婦で頑張っていこうと決心した義姉の道は開けていったことでしょう。
そして今まで10年間、努力をして赤ちゃんまで授かり普通なら順風満帆なところです。

義姉は私に「イラストが描きたい」「デザインをもう一度勉強したい」と言いました。
きっと今まであまり言わなかった言葉だったと思います。
義姉自身、自分の性格や短所をよく知っているので
自分が自分のしたい道を突き進むことで周りに多大な心配をかけると分かっていました。
私は短慮ながら、「それほどしたいならしたらいい」と言いました。
私自身、後悔したことがたくさんあるので、義姉にはそう言ってあげたかったのです。
義姉は「出来るかな?」と不安そうでしたが、頭の中は前向きでした。
実際、したくても出来ない環境に置かれることは多々あります。
義姉もきっとそうです。
双子の世話、家の仕事、妻の仕事・・・・。
そして何よりも周りの理解が一番必要かもしれません。
義姉はどれ一つ免除されるものはありません。
一番の理解者である旦那様にも本当のところは反対されています。

最近、義姉から一通の手紙をもらいました。
グリーティングカードのようなものでした。
そこに描かれていたイラストを見て、私は胸にぐっときました。
何気ない「イラスト」です。
でも・・・とても丁寧で愛情溢れる「イラスト」でした。
とてもあったかい気持ちになれる「イラスト」でした。

『ああ、なるほど・・・だから義姉は認められていたんだ』・・と痛感しました。
もちろん現役から離れて時は随分経っています。
それでもすべてが昔で止まったままではないと思いました。
出来るなら自分の夢を追い続けて欲しい。
どんな形であれ絵を描く楽しさを知っているのなら思う存分描いて欲しい。

無責任に煽ることはなかなか出来ませんが、心底願っていることです。
デッサンしているときの活き活きとした表情を見てしまった今でこそ言えることです。






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5 コメント

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方法は一つではない (BALTAN(バルタン))
2007-01-09 12:58:05
私は、方法は一つではないと思います。
なんらかの方法があると思えてしかたがありません。

仕事につくことがイラストの道ではないと思えるのです。
育児をしながら雑誌や新聞のデザイン・イラストの応募に出してみるとか?
そこから道が開けてくるとか?
以前のつながりから、手探りでイラストデビューしていく道があるはずだと考えました。

こんな簡単な問題ではないかと、怒られるかもしれませんが?
とにかく道は一つではありません。
探して下さい。
返信する
追伸 (BALTAN(バルタン))
2007-01-09 13:02:07
私は昔・栄養士をしていました。
皆が管理栄養士を目指しましたが、私は目標が管理栄養士一つではないと考えて、いろんな雑誌・コラム・など調べ外国では栄養士の道は、たどり着くのは管理栄養士一つではなく、栄養カウンセラーというものがあると知りました。
今でも、こちらを選んだことは、後悔していません。
むしろ誇りに思っています。
返信する
憧れ^^ (よっし~)
2007-01-09 20:41:01
広告デザイナー!僕の憧れの職業でした!
しかし僕はデザインの学校をでたわけでも
ないし・・・センスもないので諦めました。
義姉さんはとっても才能がある方で実際
お仕事もできる方だったらBALTANさんの
おっしゃるとうり他にも道があると思います!
簡単なコメントで申し訳ないですが!
がんばってくださいね^^
返信する
Unknown (愛知の卯月)
2007-01-09 21:12:26
>双子の世話、家の仕事、妻の仕事・・・・。

人間、特に女性は自由に動けない時期があります。
自由に動けないからこそ、本当にやりたいことが見えてきます。
やりたくてもやれないから、「やりたい」と言う気持ちが益々強くなります。
その思いは、ある程度動けるようになった時、行動力の強力なバネになります。
そんな時が必ず来ます。人間、何かを始めるのに「遅すぎる」と言うことは無いと思います。
何歳になっても、夢を持っていて、それを追い続ける人ってステキですよね!
BALTANさんの言われるように、今できることをされてその時のための足場固めをされたらいいと思います。
応援してます!!!>お義姉さま!!!!!
返信する
ありがとうございます。 (卯月)
2007-01-10 13:06:15
バルタンさんへ

みなさんさすがに色々悩んで道を選んでいらっしゃいますね。
為になりました。
義姉自身どう行動していくかにかかっているので
私は必要以上にせかしたりしないつもりでおります。
ほんと色々な方法があって最善であってもなくても納得のいく形でイラストなりデザインなりに触れてくれたらいいなと思います。



よっし~さんへ

ありがとうございます。
広告デザイナーの道もそうですがどれもこれも茨の道です。
だからこそ自分が好きで楽しめる仕事ってすばらしいんですよね。
すべてを諦めて貰いたくないので義姉には頑張って欲しいです。



愛知の卯月さんへ

ほんと女性っていろいろな事をしなくちゃいけませんね。
私も独身時代と違って、制約が増えましたが
それでもしたいと思ったことにはチャレンジせねばと思います。
足場堅めは大事なことですので義姉に伝えたいです。
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