●五感俳句047・質感=重07・角川源義
○「西日中死の量感の上衣提げ」(角川源義01)
○季語(西日・晩夏)
【鑑賞】:仕事帰りの倦怠感。西日の中を背広の上着を腕に提げて家路を歩いています。その上着はやけに重く、死の量感のようです。
○角川源義(かどかわげんよし)(1917~1975)
○好きな一句「花あれば西行の日とおもうべし」02
○季語(花・晩春)
【Profile】:富山市出身。国学院大学卒。大学時代折口信夫・武田祐吉に師事。終戦後角川書店を創設。1961年「語り物文芸の発生」で文学博士。中学時代→伊東月草の「草上」で作句修行。戦後「古志」の幹部同人。「叙情性の回復」の旗印のもと「河」を創刊。
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角川源義掲載句
03ロダンの首泰山木は花得たり(泰山木の花・夏)〈方法・歴史題材〉2012/6/28
04青水無月墓のうしろは甲斐の山(青水無月・夏)〈次元・背後(空間)〉2012/8/12
05風花や蹤き来てそれし一少女(風花・晩冬)〈次元464・逸れる(空間)1〉2020/2/2
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