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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■次元俳句615「木瓜紅く天に舞ひたる片草履」(加藤武)

2023-04-10 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句615・片方(空間)1・加藤武01・2023-04-10(月)
○「木瓜紅く天に舞ひたる片草履」(加藤武01)
○季語(木瓜の花・晩春)(「俳句研究198706」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえせそてとにぬねのふへほみむめゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:片方の草履が宙を舞う。この情景について考えを廻らす。吉凶のいろいろな場面が思い浮かぶ。そこで思い切って「草履天気予報」を施している場面であると断定してみた。そして草履と木瓜の紅との色対照。


加藤武(かとうたけし)(1929-2015)
○好きな一句「退いてくれ下駄に動かぬ蟇」02
○季語(蟇・三夏)

【Profile】:東京市京橋区出身。俳優、声優。文学座代表。『悪い奴ほどよく眠る』など計8作の黒澤作品に出演。俳号は「阿吽」。


■Pickup「片方俳句」18句(2023-04-10)
〇「長靴の片方転び雪催」(『潟風』2011)(鎌田透次)

〇「みみずくの片目ずつ開く■冬の闇」(宗左近)

〇「兎も片耳垂るる大暑かな」(『澄江堂句集』1927)(芥川龍之介)

〇「青ぞら片目を病みて」(『無礼なる妻』1954)(橋本夢道)

〇「片手ぶくろ失ひしより春めくや」(及川貞)

〇「日光写真片頬ぬくきおもひごと」(糸大八)

〇「片耳のすこしほてりし火鉢かな」(渋沢渋亭)

〇「片足は青きを踏まず松葉杖」(相良万吉)

〇「片虹や首の根ふかくしめりをり」(『青こだま』2000)(佐怒賀正美)

〇「ベッドより落ちし片足春惜しむ」(「綱」)(白石不舎)

〇「壺すみれ岩の片側いつも濡れ」(前澤宏光)

〇「冬の虹CDROMの片面に」(『浮游』2017)(鎌田透次)

〇「片腕のべうべう鳴れり枯野行」(「鷹」)(島田みづ代)

〇「春の雪屋根の片側重く積む」(『浮游』2017)(鎌田透次)

〇「片膝を地に置く茅花流しかな」(『草に花』2008)(川島葵)

〇「籐椅子や片手に重し広辞苑」(柏木とよ太)

〇「大川の片淵に先づ秋の色」(清水青風)

〇「片足を浮かせてをりし菊人形」(藤田枕流)


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