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お気入俳人の俳句鑑賞します。
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透次第13句集「暁闇」50句

2010-07-11 00:00:06 | 透次句集

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第13句集「暁闇」50句

 

鎌田透次第13句集「暁闇」50句

 

透次第13句集「暁闇」50句

 

601飯饐てかはたれ時の風動く(飯饐る・三夏)2022/6/18

602蚊遣火やひばりの齢疾うに越ゆ(蚊遣火・三夏)2022/6/24

603オルレアに青水無月の浮力あり(青水無月・晩夏)2022/7/2

604夏の月流す覚悟の質屋出て(夏の月・三夏)2022/7/8

605雨の蟬蝙蝠傘の裏面に(蟬・晩夏)2022/7/14

606浮袋萎みの兆す午後三時(浮袋・晩夏)2022/7/19

607緑青の樹皮揺るぎなき七月よ(七月・晩夏)2022/7/30

608旗は風に縛られてをり朝曇(朝曇・晩夏)2022/8/5

609雲間の俄かに閉じぬ浦上忌(浦上忌・初秋)2022/8/9

610磐座の窪みに渇く秋の水(秋の水・三秋)2022/8/20

611一枚の濃き鳶色の秋景色(秋景色・三秋)2022/8/27

612魂去りてより茄子紺の濃くなりぬ(茄子の馬・初秋)2022/8/29

613燦燦と壁紙だけのXmas(Xmas・仲冬)2022/12/24

614白マスク外せずに季語から外す(白マスク・三冬)2022/12/29

615水豚の初湯吃水線揺れず(初湯・新年)2023/1/7

616窓に雪人流見つつ黙食す(雪・晩冬)2023/1/14

617悴むや肱の直角ふたつ張り(悴む・晩冬)2023/1/21

618雪女上り框を超へて來る(雪女・晩冬)2023/1/28

619陽へ高く掲げ日光写真焼く(日光写真・三冬)2023/1/30

620焼売は蒸されて売られ紀元節(紀元節・初春)2023/2/11

621梅林の相模灘へと傾きぬ(梅林・三春)2023/2/18

622夕刊が来る暮れかぬる明るさに(暮れかぬる・三春)2023/2/25

623灯るらん隠者は春の夕暮れに(春の暮・三春)2023/3/4

624春昼や『移民の歌』の欠伸して(春昼・三春)2023/3/10

625小刻みに眠りを足して春の暁(春の暁・三春)2023/3/18

626駅弁の紙紐解く花の下(花・晩春)2023/3/25

627琺瑯に白を煮詰めるさくら時(さくら時・晩春)2023/4/1

628片側に花屑の寄る水溜り(花屑・晩春)2023/4/7

629暁闇へ指折り鳴らす啄木忌(啄木忌・晩春)2023/4/13

630塗箸の剥げて春光滲み込むや(春光・三春)2023/4/22

631春愁といふ夕闇に蹴躓く(春愁・三春)2023/4/28

632シューズ鳴く体育館の青葉冷(青葉冷・三夏)2023/4/28

633姫女苑荒地といふも静けさよ(姫女苑・三夏)2023/5/13

634蠅帳を被せて山の風を呼ぶ(蠅帳・三夏)2023/4/28

635黒板に一揆の文字や走り梅雨(走り梅雨・初夏)2023/5/27

636持ち寄るなかに鍬形も混じりけり(鍬形・三夏)2023/6/3

637ろくぐわつを木枠の中に培ひて(ろくぐわつ・仲夏)2023/6/10

638過ぎゆくや菖蒲の谷の日暮方(菖蒲・仲夏)2023/6/17

639東京へは何度も行つて行つたきり(無季)「マイ・ペース」森田貢忌(2022.6.18)2023/6/18

640梅雨曇る空膨らませ土鳩鳴く(梅雨曇・仲夏)2023/7/1

641僕達の巣窟(アジト)最も夕焼て(夕焼・晩夏)2023/7/8

642右の海馬に冷されし馬がゐる(冷やし馬・晩夏)2023/7/15

643金魚藻の色にビリジアンを選る(金魚藻・三夏)2023/7/22

644今闌や雨間の蟬時雨(蟬時雨・晩夏)2023/7/29

645青葉騒こけしの視線乱れざる(青葉騒・三夏)2023/8/4

646街道に小旋風の立つ秋旱(秋旱・三秋)2023/8/12

647寒蟬鳴く観戦中の感染か(寒蟬鳴く・初秋)2023/8/19

648半円の花火半身帰宅せり(花火・初秋)2023/8/26

649掌中の狗尾草に這ふ力(狗尾草・初秋)2023/9/2

650土瀝青湿りて光る白露かな(白露・仲秋)2023/9/8

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