○色彩俳句518・紅20・甘田正翠01・2021-02-17(水)
○「百弁の紅を秘めたる牡丹の芽」(甘田正翠01)
○季語(牡丹の芽・初春)(「『俳人年鑑』2004年版」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:「百」には「多い」という意味があるのだろう。それは視野の範囲内での最大数ではないか。認識可能な「百」にはどことなく安心感がある。
○甘田正翠(かんだせいすい)(1922~2009)
○好きな一句「花挿さぬ壺より暮るる冬座敷」02
○季語(冬座敷・三冬)(「俳句αあるふぁ2019年冬号」より引用)
【Profile】:福岡県出身。神奈川県横浜市にて「末黒野」(1946年皆川白蛇が横浜で創刊・→黒滝志麻子主宰)4代目主宰を継承した。
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■Pickup「百」の俳句15句
01塩田に百日筋目つけ通し(沢木欣一)(好きな一句)
02百方に借あるごとし秋の暮(石塚友二)(好きな一句)
03百年の知己のごとくに雪来たる(深谷雄大)(好きな一句)
04皿割れば百の凶器となる寒夜(諧弘子)(方法114数詞効果6)
05雪解けて百葉箱の白さかな(透次)(三色絵俳句)
06滴りや百仏手なき首なきも(河野静雲)(五体130首4)
07秋雨の兵器の裏の百霊よ(須藤徹)(好きな一句)
08小雪や百匁とはこのくらゐ(藤本美和子)(五感201質感25)
09百代の男が眠る違い棚(川名つぎお)(好きな一句)
10百畳に座して一願若葉寒(宮谷昌代)(方法381数詞効果24)
11薄く雲百円をサイダーに換へ(宮﨑莉々香)(好きな一句)
12百物語いくつかは風が消す(中坪達哉)(方法443諧謔3)
13松ぼつくり百年のちの晴れた日に(有住洋子)(好きな一句)
14故郷を百度捨てし鳳仙花(杉田桂)(好きな一句)
15夜咄や灰に引かれし百の筋(佐々木いつき)(方法508数詞効果29)
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