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お気入俳人の俳句鑑賞します。
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■色彩俳句677「残り火の艶まだありし牡丹焚」(大森三保子)

2024-12-04 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句677・艶3・大森三保子03・2024-12-04(水)
○「残り火の艶まだありし牡丹焚」(→大森三保子03)
○季語(牡丹焚・初冬)(「→俳句季語一覧ナビ>艶を使用した俳句」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:たとへ燃え尽きて残り火となっても牡丹はその「艶」を失ってはいない。さてこの「艶」。「えん」と読むか「つや」と読むか。それは句の醸し出す雰囲気で決まるのではないか。「→蛇の艶(えん)見てより堅き乳房もつ」(河野多希女)。「→昃(ひかげ)れば凄じき艶(えん)滝桜」(鈴木貞雄)。「→山国の闇に艶(えん)ある木の芽どき」(松村武雄)。「→巡り終へ遍路の杖の握り艶(つや)」(山口誠)。「→手に受けて象牙の艶(つや)の今年米」(栗田やすし)。「→かんばせに歳月の艶(えん)古雛」(阪田昭風)。「→艶(つや)唄を胡弓のむせぶ風の盆」(船平晩秋)。「残り火の艶(えん)まだありし牡丹焚↑」(大森三保子)。物(もの)にかかる艶は「つや」と読ませるようだが、その場で判断するべきものである。


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