○五感俳句006・質感=軽01・西村和子
○「虫籠に虫ゐる軽さゐぬ軽さ」(西村和子01)
○季語(虫・秋)
【鑑賞】: 軽さには見た感じの軽さ、持ってみた軽さ等様々な軽さがあります。ここでは見た感じの軽さなのか、質量の軽さなのか特定できませんが、持ってみた軽さと判断しました。虫籠を持って籠のなかをみています。虫が入っていないのをみて籠の軽さを感じました。作者はたとへ虫が入っていてもおなじように軽かったのではと思っています。
○西村和子(にしむらかずこ)
○好きな一句「くべ足して暗みたりけり花篝」02
○季語(花篝・春)
【Profile】:1948年、横浜生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒。1966年、「慶大俳句」入会、→行方克巳、→本井英、→鈴木貞雄らとともに→清崎敏郎に師事。1967年、「若葉」入会、のち同人。1984年、句集「夏帽子」で第7回俳人協会新人賞受賞。1987年、夫の転勤で大阪・池田市に転居し、以後14年間を関西で過ごす。1990年、行方克巳と「知音」創刊、代表。「心音」で第46回俳人協会賞受賞。
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西村和子掲載句
03語りかけてはくるくると白日傘(白日傘・夏)〈特集・傘の俳句〉2016/6/25
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