蒼い空の下で

文系男子の何気ない1日を記します。

蒼い空の下で

2022-07-28 20:31:31 | 基本凡事徹底
今日は7月28日。
蒼空の18回目の誕生日を迎えました。
朝から「おめでとう」の言葉もよそに相変わらずの遅い身支度でした。
身支度をする中で1つだけこれまでと違ったもの。
それは、野球部のリュックではなく一般的なリュックを背負う姿でした。
今から18年前の決勝も7月28日。
若狭は、あと一歩のところまで追い詰めましたが準優勝に終わった夏でした。
偶然にも若狭の快進撃と重なり合った日。
今から思うと何かの縁で繋がっていたのかもしれません。

2020年初めから日本で突如現れた新型コロナウィルス。
これが全てを一変させました。
当たり前の事を当たり前に出来なくなった日常。
みんなが夢見た高校野球にもそれは影響しました。
活動しては止められての繰り返し。
思い描いていた高校野球とは程遠いものになりました。

この3週間は、コロナ感染で出場辞退に追い込まれないかを心配する毎日でした。
特にこの数日間は1日の経過はもちろん、分単位ですら遅く感じられた程でした。
早く試合の当日を迎えてほしい。
そんな事ばかりを願っていました。
勝利しても次の試合に臨めるかを不安に感じながら過ごした日々。
正直、敵は何なのかすら分からなくなっていました。

ー2022年7月26日 準決勝 北陸対若狭ー
吹奏楽部が演奏してくれる中。
80人の一般生徒が応援に駆けつけてくれる中。
1回戦に駆けつけてくれた亘佑は来れなかったものの、こはるや彩音、悠矢が見守ってくれる中。
また、多くの一般客が詰め掛けた中。
こんなにたくさんの人が見てくれる中で試合をさせてもらえた事。
親としてこれ以上の喜びはありませんでした。

また、小中学校時代の友人達から受けたたくさんの励ましの言葉。
こうした話を聞く度に胸が一杯になりました。
蒼空の高校野球は7月26日で幕を閉じました。
全てを出し切ったのか、敗れた後のその表情は晴れやかなものでした。
この夏を終え、これまで蒼空がやってきた事に間違いが無かった事を確信しました。
こうした中、その姿を一番間近で見続けてきたのが弟の歩夢でした。

小さな頃、暗くなるまで3人で練習をしては、晩ご飯の時に歩夢がよく口にしていました。
「おれ、にいにい(兄ちゃん)みたいなやきゅうせんしゅになるでな。」
私も妻もそして蒼空もそれを聞いては、いつも笑っていました。
2年後、にいにいの夢の続きを歩夢が叶えに行ってくれると信じています。
その時は、グラウンド脇の石段に座りながらその様子を眺めていたいと思います。
この2年間を追い掛けたように。
そう、蒼い空の下で。
                             おわり

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