明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

列に並ぶ

2018-03-22 21:00:00 | 科学・デジタル
昨日の大雪で箱根の山は交通機関が止まって大変だったらしい。電車が止まるのはいつものことだが、車も動かなくて大騒ぎである。ニュースで見てると止まっている登山電車の駅前に「タクシー待ちの列」が4時間待ちという。日本人の特性かどうか知らないが、この列を作って並んでいるという情景が「何にでも」見られるのは「如何な」ものだろう。雪の中を何時間も立ったままでタクシーを待つのは「体力的にも厳しい」から、出来ない人とか子供とか老人が倒れてもおかしくない。なぜ人々は平気なんだろうか。

いつも思うのだが、整理券を配って喫茶店などで暖を取るなどの方法は取れないものだろうか。やろうとすれば出来ると思うのだが、一向に「そういう動きがない」のは、人々が欲していないのだろう。例えば大きな病院などでは診察時間を表示するパネルが設置されているが、立って並んでなくて良いという点では進歩なのだが、これとてじっと待っていなければいけないことに変わりはない(そもそも予約を取っているのに「何で待つのか」が疑問である)。ある意味日本人の規律を重んじる性格から列に並ぶことは「我慢すればいい」という考えなのかも知れないが、私は列に並ぶのが「大っ嫌い」なので何とかならないかと考えてみた。

最近は誰しもスマホを持っているので、アプリで解決したら良いと思う。まず「列待ちアプリ」とかの名前で列を作っている場所をメニューに表示する。最初に列が出来る「場所」を選び(例えば箱根湯本)、次に交通機関・グルメ・官公庁・イベントなどのカテゴリー別に進むのである。例えば今回の例でいうなら交通機関を選び「電車・タクシー・バス・船」などの種類を選んで、例えばタクシーなら「タクシー列(いくつもあれば特定する)」を選び「エントリーする」のだ。エントリーすれば「エントリー番号」が割り振られて「あと何人、予想時間約○分」という表示が出る。そして○分前か何人前かは別としてアラーム機能を付けておくと、「喫茶店でコーヒーを飲んでいる」などの好き勝手な時間つぶしをすることが出来る仕組みである。エントリーしたスマホだけ「エントリー番号」が表示され、その番号を持っていることで順番が確保される。その番号が来たら「チカチカと点滅して」順番が来たことを証明するわけだ。

これを「○○システム」などと言った大仰なものにするのではなく、誰でもいつでもちょっと列が出来そうだなと思ったら、「すっと」立ち上げられるように「オープンなアプリ」にするのである。街のパン屋の焼き上がりを待つのでも、飲み屋の空席待ちでも、いつでも簡単に作れる仕組みが大事である。つまり自然発生的に列が出来て何百人も並ぶ前に、待ち時間が「30分を超えたら」即アプリを立ち上げるくらいのフットワークが必要だ。列が長くなりそうだと思った客なり店員が「列アプリを立ち上げます」と宣言して「列アプリ稼働中」の表示を出せば、その時点で「正式なもの」になるといった「法整備」は必要だろう。店側は「次はどの番号」が権利を持っているかをスマホで確認できるので、ドアを開けて「◯◯番の方どうぞ」というだけでいい。うーん、完璧だ。

私は蕎麦屋やラーメン屋に長蛇の列を作っている人の気持ちが全く分からないが、並んでいる人は「スマホゲーム」などをやっていて「待っててもどうってことない」らしいのである。お昼休みに30分も並ぶ気には到底なれない私にとっては人生の無駄に思える光景だが、案外当人達は楽しんでるのかもしれない。人が違えば感じるところも違うという、いい見本である。だからこの手のアプリは日本では必要じゃないし「流行らない」のかも。しかし雪が降る中で4時間も待つなんて、少しは考えたらいいだろうに。

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