女子ゴルフの新星現る

女子ゴルフは三浦桃香の登場で盛り上がっているが、もう一つのツアー「ステップアップ」が開幕して、またまた新星が登場である。サブツアーと言いながらも年間２１回も試合があって、賞金も２０００万円になるツアーだから見ごたえがある。ＣＳのスカイＡチャンネルで２日間密着放送をしてくれるので、ゴルフファンには超楽しく見られるのだ。このスカイAは「とことん見せます１番ホール」を初めて放送して、今やチャンネルの売りである。そこに「ジャンボ軍団」の原英莉花が出ているのだ！

華やかなゴルフをさらに盛り上げるのは、やはり実力のある若手スターである。その中でも原は９等身で顔が超小さく、まるで「アンドロイド」さながらの女ウォーリアーなのだ。ドライバーの飛距離は「何と驚きの２７０ヤード」だというから２度ビックリ。新人類という言葉が文字通りの意味でピッタリ来るアスリートである。まだまだ課題山積なのだが魅力いっぱいの新人であることは間違いない。朝起きてテレビをつけると、その原が「なんとトップを争っている」じゃないか！

３打差でスタートした原はスイスイとバーディを積み上げて、トップに立ってから折り返してすぐ連続バーディで一人旅。後続組がもたついている間にあれよあれよと優勝してしまった。何ともあっけない優勝である。当に大器、他を圧倒する飛びとメンタルの強さとで「新人ながら頭一つ抜けている」ルーキーである。実に楽しみな選手が出てきたものだ。彼女なら日本人の期待を背負って憎っくき韓国勢を蹴散らしたあげくに、海外に出ていって「メジャー」を取りに行ける力を秘めていると信じたい。

スイングの特徴は「長い手足を折り曲げて打つ」強烈なパンチ力にある。私が今取り組んでいる「右手を曲げたまま体の回転で打つ」理想のスイングを実践しているようにも見える。バックスイングからスピードを出して「ぶつける」スイングをして飛ばす「葭葉ルミ」のような選手もいるが、私は原のように（鈴木愛も同じ）ボールを押し込むスイングが好きである。そのほうがコントロールしやすいと思うからだ。とにかく原英莉花は、ダスティン・ジョンソンの女版ともいえる「抜群の飛距離」で女子ツアーに旋風を巻き起こすことは請け合いであるのだ。これからはもう、彼女から目が離せない一年になる。