1、ガス爆発で大惨事?
随分昔の話だが、正月に実家に帰って家族で箱根駅伝を楽しんだ後、4日の昼に北千住のマンションに帰ったところ、何と台所のガスが「種火」のままで燃えていた!という黒歴史がある。
その時は玄関を入っても全然気が付かなくて、コーヒーを飲もうと台所に行って、初めてガスが燃えたままなのに驚き、慌てて火を消して事なきを得た。もし何らかの事情で「火が消えて」いたら、ガスが部屋中に充満して、玄関のドアの鍵を開けた瞬間に「大爆発」が起きていただろう。私は背筋がゾゾーッとして、思わず「膝から崩れ落ち」た。
勿論、そうなれば私は即死。マンションも部屋が吹っ飛んで「大惨事」になってた筈。良くある「うっかり事故」なのだがあの日は何故か消し忘れて、そのまま呑気に実家へ帰ってしまったのだった。多分、何かを鍋に入れて「弱火」で温めていて、つい他のことに気を取られて「消し忘れ」てしまったわけである。
要は、ガスを止めるまでは「絶対に」側を離れてはいけない!、という鉄則を、ただ「うっかり」守らなかったから起きた事故なのだ。それ以来、一度もガスの止め忘れは起こしていない(だから私の今があるわけだが・・・)。
ホンのちょっとしたミスで「人生あっけなく」終わる、という痛い教訓である。
2、これって世代の違い?
昨日、東大王の番組でお馴染みの漢字の読み問題が出た。だが今回は、時代時代で流行った漢字が出ていて、世代によって大きな差が出たのにビックリしたので書いてみた。
問題は
伊弉諾・潮来笠・小野喬・団塊・丙午・華盛頓
金栗四三・恍惚・破廉恥・喝采・熊猫・伯林
弗・潮騒・・・氷雨・蜥蜴
呂明賜・竪琴・・・慟哭・大嘗祭
羅府・子守熊・扇子・常滑・遷都・海豹
鴇・雪特尼・此花・勿忘・本庶佑・瞿麦
以上の32個だった。
私は70を過ぎているので読めなかったのは6個だけだったが(華盛頓・羅府・子守熊・鴇・雪特尼・瞿麦の6個)、年代によっては全くチンプンカンプンとなる「世代ギャップ」に驚き、実に楽しく見させて貰った。特に、いつもはその雑学量に感嘆する東大のクイズ王が、まるで想像すら出来ないと「頭を抱える」姿は痛快である。
そもそも言葉と言うのはコミニュケーションの道具であって、見て直ぐに理解出来なければ「役に立たない代物」なのだ。私の世代であれば「事もなく」読めるものでも、年代が違うとあの東大生でも読めなくなるのだから、時代というのは「人の記憶を左右する」大きな要素だと言える。
まあこれは漢字クイズだから、読めなくても当然なものもある。例えば華盛頓や雪特尼や伯林や羅府などの外国地名は、まあ読めるほうが「オカシイ」だろう。ただ伯林は、私は森鴎外の小説で読んだ気がしていて、難読漢字とも思わなかった。呂明賜は台湾の野球選手だそうだが、私は野球に興味が無いので知らない。ただ、ロメイシと字の通りに読めばいいので、これは難読漢字問題には入らないだろう。羅府はローマと間違えやすいが、そもそもロサンゼルスを羅府と書くのは、私は初耳である。
鴇は「朱鷺」のほうがポピュラーで、これは電車の名前にも使われていたような記憶がある。瞿麦も「撫子」と書けばなんの問題もなく一般に通用する漢字である。これはわざと普段使わない方の字を出題してるので、すんなり読める人は余程のクイズ狂と思う。それ以外では「子守熊」がコアラとか「海豹」と書いてアザラシと読ませるとか、まあ「熊猫」がパンダというのも同じだが、要するに「外国の動物名」を無理矢理漢字で書くから変な事になるだけである。
それじゃ「象や虎」は外国産だがどうなのか?というと、虎と書いて「タイガー」とは言わないから、日本語と考えてもいいだろう。ちなみに日本には「カタカナ」という便利な物があるから良いが、本家本元の中国では未だに華盛頓と書いて「ワシントン」と読んでるのだろうか?。以前、「台北」に旅行したときに、アメリカの事を「美国」と書いて「ビコ」と発音してたのを思い出した。
日本も未だに「米国」と呼んでいるから同じである。今やグローバル時代と騒いでいて、しかも「日本でしか通用しない言葉」を政府やマスコミまでもが使っているというのはどうなんだろう。言葉というのは不思議なものだ。
閑話休題。「恍惚」が読めなかったり「潮来笠」に戸惑ったり、果ては「氷雨や潮騒や喝采」に頭を抱えるのは如何なものであろう。我々の世代では極々普通に使っていた気がするのだが、今では死語なんだろうか。こういう、文化的な伝統を担う言葉が廃れていくのを見るのは、何とも寂しいねぇ。若いギャルが「扇子」が読めないのはまあしょうが無いとして(ホントかなぁ)、いい大人が「伊弉諾」を読めないのはどうかと思う。今に「神武天皇」も「ジンム」とか書かれて教科書に載る時代が来るのであろうか?、世も末である。
若者よ、ゲームばっかりせず、少しは昔の本を読んで「日本文化の心」に触れて下さい、お願いします!
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