1、しぼりたて生貯蔵酒ギンパック900ml、神戸は灘の銘醸酒蔵菊正宗の大ヒット商品である。冷やして飲む冷酒専用で、味は淡麗やや辛口というが吟醸香がフワーと匂い立って、我が家の6帖間を芳しく満たしてくれる。以前から旨いと思って履いたが、今回色々と試した結果、やはりスーパーで買うなら「これしか無い」と納得した。全国酒紀行などと大上段に飲み比べをやるつもりだったが何のことはない、いつも身近にあって手軽に飲めるこんな良い酒に結局はまた舞い戻ってくるとは知らなんだ。「飾らない日常の酒にこそ革命を起こしたい!」とパッケージの裏面に書いてある通り、革命的な酵母が創り出す芳醇なフルーティー感が瑞々しく口の中に広がる極上の酒である。まさに日本酒の価格体系を根本から覆す「新しい飲み物」の誕生だ。ということで、家飲みの酒はこれで決まりである。
じゃあ飲み比べシリーズはたった3回でもう終わりになるのかと言えば「あにはからんや」、これからは王道の銘酒を求めて全国津々浦々の酒蔵をネットで探しまくるという、新シリーズに拡大・発展させて見ようかと思っている。そこで記念すべき第一回は、青梅の酒蔵「小澤酒造株式会社」からスタートしてみたい。
2、「澤の井」純米大辛口
ラベルに「しっかりしていて強い」とあり、「ドライだが乾いてはいなく」て、飲むほどに満足すると書いてある。つまり何の抵抗もなくグイグイ飲める酒である。冷蔵庫から出して一杯目を一口飲むと、サラッとした飲み口の中に「ほのかに甘み」が感じられるといった、全体に雑味のない純米ならではの味わいだ。これと言って「特長のある酒ではない」が、アルコール度数が高いのでは?と思わせる「がっつり酔う酒」の貫禄は充分である。淡麗辛口というのにはトロッとした感覚が僅かに感じられるが、味は大辛口というのに相応しい強さがある。これは間違いなく「男酒」ではないだろうか。酸味が無いので物足りない向きもあるようだが、シンプルに「酔いに特化した造り」は評価したい。飲めば飲むほど味わいが深くなるような逸品と私は感じた。何より僅かに感じられる甘みが「余り前面に出てこないで微かに余韻として残っている感じ」が、酔いを邪魔しない絶妙のバランスで心地よいのだ。酔ってはいるのだがもう一杯、と手が止まらない。今夜は久々に深酒しそうである。
最近思っているのだが、飲んだ瞬間に美味いと声が出るような「味が前面に出た」酒は、飲み進めるほどに味覚が鈍くなってきて、次第に何を飲んでも同じになってくる。まあ、これが「酔った状態」なわけだが、今週のタモリ倶楽部で「センベロ」特集を見たときに「ハッシと膝を叩いて我が意を得たり!」と得心がいった。酒は煎じ詰めればアルコールである。アルコールの効果が全身に行き渡った頃に感じる一杯が、その酒の「本当の味」ではないだろうか。飲み屋で飲み比べる時は「最初の一口」でワイワイ評価しているが間違いで、本当の味は「酔ってこそ分かる」のが酒本来ではないだろうか。その意味では、飲み口に余計な味の無いほうが私はいいように思うのである。酒はスコッチ・バーボン・ワイン・ブランデー何でもござれ。シャンパンや焼酎でも何でも持ってきやがれ、だ。但し、飲んでる途中で気持ちが悪くなるような酒はノーサンキューである。酒は「ほんのり吟醸香が香る」ぐらいで余り主張しないのが良いのじゃなかろうか。味覚を楽しみたければツマミで楽しめば良い、というのが最近わかった「私の酒の飲み方」である。
じゃあ飲み比べシリーズはたった3回でもう終わりになるのかと言えば「あにはからんや」、これからは王道の銘酒を求めて全国津々浦々の酒蔵をネットで探しまくるという、新シリーズに拡大・発展させて見ようかと思っている。そこで記念すべき第一回は、青梅の酒蔵「小澤酒造株式会社」からスタートしてみたい。
2、「澤の井」純米大辛口
ラベルに「しっかりしていて強い」とあり、「ドライだが乾いてはいなく」て、飲むほどに満足すると書いてある。つまり何の抵抗もなくグイグイ飲める酒である。冷蔵庫から出して一杯目を一口飲むと、サラッとした飲み口の中に「ほのかに甘み」が感じられるといった、全体に雑味のない純米ならではの味わいだ。これと言って「特長のある酒ではない」が、アルコール度数が高いのでは?と思わせる「がっつり酔う酒」の貫禄は充分である。淡麗辛口というのにはトロッとした感覚が僅かに感じられるが、味は大辛口というのに相応しい強さがある。これは間違いなく「男酒」ではないだろうか。酸味が無いので物足りない向きもあるようだが、シンプルに「酔いに特化した造り」は評価したい。飲めば飲むほど味わいが深くなるような逸品と私は感じた。何より僅かに感じられる甘みが「余り前面に出てこないで微かに余韻として残っている感じ」が、酔いを邪魔しない絶妙のバランスで心地よいのだ。酔ってはいるのだがもう一杯、と手が止まらない。今夜は久々に深酒しそうである。
最近思っているのだが、飲んだ瞬間に美味いと声が出るような「味が前面に出た」酒は、飲み進めるほどに味覚が鈍くなってきて、次第に何を飲んでも同じになってくる。まあ、これが「酔った状態」なわけだが、今週のタモリ倶楽部で「センベロ」特集を見たときに「ハッシと膝を叩いて我が意を得たり!」と得心がいった。酒は煎じ詰めればアルコールである。アルコールの効果が全身に行き渡った頃に感じる一杯が、その酒の「本当の味」ではないだろうか。飲み屋で飲み比べる時は「最初の一口」でワイワイ評価しているが間違いで、本当の味は「酔ってこそ分かる」のが酒本来ではないだろうか。その意味では、飲み口に余計な味の無いほうが私はいいように思うのである。酒はスコッチ・バーボン・ワイン・ブランデー何でもござれ。シャンパンや焼酎でも何でも持ってきやがれ、だ。但し、飲んでる途中で気持ちが悪くなるような酒はノーサンキューである。酒は「ほんのり吟醸香が香る」ぐらいで余り主張しないのが良いのじゃなかろうか。味覚を楽しみたければツマミで楽しめば良い、というのが最近わかった「私の酒の飲み方」である。
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