これから波が高くなるというのに出港して事故を起こしたのだから、事故の原因の第一は「危険なのに出港したこと」にある。世論は、社長が船長に出港を強いたんじゃないか、とか船長が天気予報を確認してなかったんじゃないかとか、憶測が飛び回っているようだが、私は、事故が起きてからその責任を求めるのでは遅すぎると思う。ここは絶対に「出港を止める」が正しい。
それで、解決策としては、海上保安庁が天候を判断して、安全が確保出来ないような小さい船は「出港禁止命令」を出すべきと考えた。法律上で問題があるなら、それこそ即刻「法改正」をすべきである。装備が貧弱だとか、運行計画がずさんだとか、民間業者にしてみれば「どうしたってそうなる」種類の投資なのだ。だから安全基準があり、必ず装備していなければいけないものが法律で決まっている。それなのに、天候が悪くても「船長判断で出港可能」というのは、どう考えても理屈が通らないではないか。
今後の安全確保という観点から、私は次の点を指摘したい。
① 天候不順の場合は、海上保安庁が「出港禁止命令」を出す
② 海の管制センターで、航空機同様の「常時GPS管理」を行う
③ 船がSOSを出したら、即座に飛行機を飛ばし(あるいはドローンでも可)、場所の特定をして救助の船舶を誘導する
④ 海難事故を想定して、車の自賠責同様、船舶の保険を積み立てる(船の場合は車より数倍高額になる)。これを積み立てて事故の場合の補償は勿論、「管制センターやGPS管理」などの費用も充実させることが出来る。
以上。私は安全ということに、もっと積極的に関わるべきだと思う。
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