抗がん剤治療や脱毛症の方のための医療用ウィッグ・自毛デビューのブログ

大田区蒲田で医療用かつらスリール製作・抗がん剤治療後の自毛デビュー対応の患者様専用美容院シェモアのブログ

医療用ウィッグの販売の実態と個人的な感想

2017年06月27日 08時02分10秒 | 医療用ウィッグ スリール

今日はちょっと長いブログです。業界的に詳しくなったので綴ってみました。

 

近頃では医療用ウィッグを販売する業種が多くなりました。

 

大手ウィッグ会社、個人美容室、NPO法人、美容ディラー。

 

私が医療用ウィッグについて、真剣に考え出したのは10年くらい前だったのですが、その頃の何十倍も販売元は増えています。

 

 選択肢が増えることは良いことですが、医療用と言っているだけの粗悪なのものも多く、「医療用」というだけで割高に販売できている通販ウィッグもたくさんあります。

 

 突然のご病気に期日のある選択を迫られる患者さんには大変なことです。

 

時折、患者さんの持ってくる他社製ウィッグを見させていただいて、「ひどいウィッグだな~」と思い、後でホームページなどを確認すると「自然。他人からは気づかれない。」などの文言は当たり前なのですが、会社社長の患者さんへの思いなども実しやかに語られています。

「あんな製品でよくこんな嘘を並べられるな」とある意味感心してしまいます。

 

これでは患者さん達がウィッグ選びに失敗するわけです。

 

最初に選んだ製品に不満を持たれて、2台目にうちのウィッグ(スリール)をご購入いただく事が多いのですが、「最初に見つけていれば…。」と、脱毛までの時間の無い中で探す事の困難さを感じます。

 

 

 ◎大手ウィッグ会社のウィッグは高い価格ですが、品質に見合う価格ではなく、宣伝広告費と会社経費がウィッグに盛り込まれています。私からみると価格と品質のバランスは良いとは思えません。既製品。おしゃれウィッグに人工頭皮が付いただけで、似合わせることには合っていません。

大手ウィッグ会社の幹部は男性が多く、男性の薄毛に対してのフルウィッグや部分ウィッグには実体験が反映していて、価格はともあれ良く出来ているものが多く(オーダー品ですが)、私でもわからないこともあります。大手ウィッグ会社のおじさま達とお話をする機会が多く、内情もよくよく伺っていて上記のようなことも想像ではありません。

 

 ◎通販の医療用ウィッグはどちらかと言えば、価格は安いものが多いので価値観が合えば良いとは思いますが、品質と価格が見合っていないウィッグもかなりあります。似合わせや元の髪の雰囲気を出すのは、技術のある私にも難しいものばかりで、お使いになる患者さんが「それなり」で納得ができるのであればと言った感じです。

 

 ◎個人美容室が仕入れるウィッグは1回の注文が少ないので、工場に細かい指示を出しても相手にしてもらえないでしょう。(細かいオーダーを出せる知識も無いことが多いです)きっと工場の既成品を仕入れいるのでしょう。

 

 ◎NPO法人で医療用ウィッグを販売しているところも多々あります。活動などを見てみると数年前から更新されていないところも多く見かけたり、訪問美容を中心に活動しているNPOが販売をしているウィッグは私から見ると「酷いウィッグ」の一言でした。

 私も以前はNPO法人の販売するウィッグを患者さんに提供をしていました。いろいろな面で危機を感じてスリールの生産を始めました。今現在スリール取扱店はほとんどが同じNPOに所属していた美容師さんです。

また退会者の中には私以外にもウィッグ生産を始めた人もいるので、私と同じくいろいろ違和感を感じていた人が多かったのかもしれませんね。(あくまで個人的な意見ではあります)

 

◎美容ディラーの販売する医療用ウィッグを取り扱っている美容師の講習に以前行ったことがありますが、ウィッグ自体に素人の人たちが作った医療用のウィッグという感想でした。

 

 

このように見てみると、

 

私は患者さんの脱毛前から自毛での生活が始まるまでの患者さんのウィッグ生活を何年も日々サポートしながら、その後の髪にも対応しています。

そんな私が指示・オーダーしながら改良を重ねるウィッグ。

そして指示が反映できる環境の工場(指示通りにいかない工場が多いので、本当に有難いことです)での生産。

技術・知識のある美容師さんが取扱店です。

 

スリールは最強ですね。

 

 

 

 

 

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