だれかれとなく陥る
仕事からの逃避行願望
支離滅裂な 言い訳をめぐらせ
日めくりカレンダーの
少ない枚数を 嘆き
旅行会社の魅力的な
キャッチフレーズに
北国の 銀世界に想いを馳せ
樹氷の無彩色の額縁の中に
見知らぬ人となる
もういくつ寝ると お正月・・
小さな体以上の 希望に胸膨らませ
大声で歌って歩いた
子供の日は過ぎ去って
必ず来る 元旦を嫌って
暦の仕組みさえ
宇宙の輪廻さえ
恨めしく思う日があるのだと
誰が 知っているだろう
できることなら
数十年を駆け戻り
あのころの 私を抱きしめたい