
眠りの浅い 夜半は
彼方、此方から 浮かびくる
想いの精霊たちが
名を呼ぶので
闇に目を凝らして
姿を捜し求めるけれど
いたずらに時間だけが過ぎて
何も 見えはしない
一人を感じる時間が
紛(まご)うことなき弱い心に
寸暇与えず 覆いかぶさる
眠ったつもりで
かたく目を閉じていても
まぶたの裏を 軽くノックする
悪戯好きな 友達
過去の捨てた想いまでが
まとまって 和気藹々と輪を作り
誘い出しにくる
闇の中に なにがあるのだろう
一人かこちて哀しむよりは
誘われて 仲間入りし
朝を迎えることが
満ち足りた時間だとするならば
夜毎 想いの精霊たちと
泡沫(うたかた)の 時をまどろまん
東の空が 白むまで
彼方、此方から 浮かびくる
想いの精霊たちが
名を呼ぶので
闇に目を凝らして
姿を捜し求めるけれど
いたずらに時間だけが過ぎて
何も 見えはしない
一人を感じる時間が
紛(まご)うことなき弱い心に
寸暇与えず 覆いかぶさる
眠ったつもりで
かたく目を閉じていても
まぶたの裏を 軽くノックする
悪戯好きな 友達
過去の捨てた想いまでが
まとまって 和気藹々と輪を作り
誘い出しにくる
闇の中に なにがあるのだろう
一人かこちて哀しむよりは
誘われて 仲間入りし
朝を迎えることが
満ち足りた時間だとするならば
夜毎 想いの精霊たちと
泡沫(うたかた)の 時をまどろまん
東の空が 白むまで
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな
ー 西行法師 -
* * * * *
歌意
歌意
月が私を悲しませようとでもしているのか、
いやそんなはずはないのだが、そうとでも思いたくなるほど、
月にかこつけるようにして涙が流れてしまうのだ。
いやそんなはずはないのだが、そうとでも思いたくなるほど、
月にかこつけるようにして涙が流れてしまうのだ。
I wonder if the moon is trying to make me feel sad.
Oh, I know it is not so, yet my despair is so great
that I want to place the blame on the moon.
My tears flow in an endless stream.
Oh, I know it is not so, yet my despair is so great
that I want to place the blame on the moon.
My tears flow in an endless stream.

ハマゴウ
花言葉 愛の喜び