雨の音を 聞いていると
彼方からの ささやきが
運ばれてくる
遠くて 小さくて ささやかで
けれど
たった一つの真実を
伝えようとするかのようで
時が過ぎるのを 忘れて
耳をかたむけてしまう
伝えたい たった一つのこと
胸の中で 燻り続けている想い
雨の音を 味方にして
しとしと と
じんわりと
飽きることなく
その粘膜質な想いの羅列は
聞き入れば それなりに
つたわるものだけれど
五月晴れのような
あるいは
灼熱の八月の空のような
からりとした
あっけらかんな告白が・・
そのほうが
好きなんだけど・・な
わたしは・・
完成したジグゾウパズル